アプローチのザックリを無くそう

アプローチ

100切りを目指す場合、もっとも効果が高い練習がアプローチとパターだと言われます。しかしなかなかコースではうまくいかないものです。特にショックなのがグリーン周りでのザックリ。目の前にピンがあり、うまく寄ればワンパットが見える状況だけにザックリするとショックが大きいものです。今回はそんなザックリ撲滅のためのお話です。

ザックリのおもな原因

さて憎きグリーン周りのザックリですが、いくつか原因となるパターンがありますので代表的なものを見てみましょう。もしかしたら思い当たることがあるかもしれません。

・ライの見極めが悪い
打ち方以前の問題としてライの見極めとクラブの選択というのがあります。芝が厚くライが良ければどんなクラブを選択しても良いのですが、ライが悪い場合は基本的にはロフトの少ないもののほうが安全です。
ボールを上げていかなくてはならないからといって、ライが悪いのにサンドウェッジやロフト56度や58度のウエッジを使ってはいないでしょうか?
アプローチを安全にいくためには考え方の順番を逆にする必要があります。つまりまずはライ。今のライならどんなクラブ選択が可能かを優先して考えましょう。

・手の使い過ぎ
フルショットと違いアプローチの場合、打とうと思えば手先だけで打ててしまいます。特に寄せたいと思う気持ちが強く緊張すればするほど身体を動かすよりは、器用な手先でボールを捌こうとしてしまいます。
もちろんこれで寄れば何も問題ありませんし、かつてはそのような「名人芸」の使い手のプロもいましたが、とてつもない練習量が必要でアマチュアが真似できるものではありません。短いアプローチでも肩の回転を使うように心がけ、なるべく手先を動かさないようにしたほうが成功率は高くなります。
特に打ち終わった後に左手が甲側に折れてしまっている人は右手のコネすぎですので、ザックリの危険が非常に大きくなります。

・頭が動く
グリーン周りではどうしても寄せたい気持ちが働きます。これはある程度仕方がないことですが、気持ちが強すぎると頭と身体がピンのほうに動いてしまいます。そのままではトップしますので、手先で合わせにいって結果的にザックリというパターンも多いパターンです。

ザックリを防ぐためには

ではザックリのミスを減らすためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
まず第一は先ほども述べましたが可能な限りロフトの少ないクラブをつかうことです。そういう意味ではもっとも安全なクラブはパターということになります。ですのでグリーン周りではパターが使える状況であれば迷わずパターを選択しましょう。
また一時期のタイガーウッズ選手などは、パターでは少し転がす距離が長いときなどにはフェアウェイウッドを使ってグリーン周りから転がしていました。最近はユーティリティーを入れている方がほとんどでしょうから、ユーティリティーをグリーン周りからの転がしに使うというのもありです。
打ち方の注意としては、なるべくアドレスのときの左手の角度を変えずにフォローまで動かすようにしてみると良いでしょう。イメージとしてはインパクトで左手を止めずに、パッティングのように腕を動かし続ける意識を持つことです。

まとめ

フェアウェイからのフルショットであれば、トップのミスは許されます。しかしアプローチではトップしてしまうとグリーンの反対側までボールがいってしまいますので気持の上できっちりとフェースをボールの下に入れなくれはならないという気持ちが働きます。そういった気持の部分もザックリの原因にはなります。すぐにはうまくなりませんが、まずはクラブ選択を見直すことからはじめてみましょう。

関連記事一覧