ゴルフが上手でも短いパットを外してしまう理由とその対策

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ゴルフが上手でも、短いパットを外してスコアにつながらないという状況があります。
ドライバーやアイアンでプロのように飛ばしても、パットが決まらなければスコアに繋がりませんよね。
なぜアマチュアは決められそうな短いパットを外してしまうのか、その理由と対策を考えます。

なぜアマは短いパットを外すのか

プロとアマで圧倒的に違うのがインパクト時のフェースアングル。
これはわかりやすくいうと「ズレた角度」のことで、特にショートパットが入らない人はこのフェースアングルに問題があります。

【アマの場合】
インパクトのフェースアングルに注目すると、ターゲットに対するフェースの向きのズレがプロとアマでは大きく違います。
真っすぐ打っているようでも、例えば平均スコア80台のアマだとフェースアングルが1度以上で、90台や100くらいになるとフェースアングルは2度以上にもなるそう。

【プロの場合】
プロでもフェースアングルのレベルがあって、日本のツアーのシード選手で0.5度以内、PGAツアーとなるとそれが0.1度以内になるとのこと。
ツアーのレベルが上がるほどフェースアングルは小さくなります。

【インパクトのズレ】
パッティングで最も大切なのはインパクトの瞬間のフェースアングル。
ターゲットに対して、フェース面がどれくらいズレて当たっているかでカップインするかどうかが決まります。

ズレの許容範囲は1度で、それを超えてくると2mのパッティングを外す確率が増えてきて、2度になると1mが入らなくなります。
アマの場合ほとんどはフェースアングルが1度以上とのこと。
その一方、一流のツアープロのデータは0.1度以下になっています。

【フェースアングルを抑えるポイント】
フェースアングルを1度以下に抑えるポイントは2つあります。
まずは手打ちにならないように、グリップエンドが常に胸を向いたままヘッドを動かすこと。
もう一つはバックスイングで意識的にインサイドに引かないことで、シャフトをひねってしまうのは絶対NG。
バックスイングではシャフトを直線的に動かすことでフェースが自然と開閉します。
感覚としては真っすぐ引く感覚でOKです。

テンポに注目するとタイミングが安定しないアマ

フェースアングルは方向性の話でしたが、距離感のポイントとなるのがテンポ(スピード)。
ここでもプロとアマではインパクトまでの時間に明確な違いがあります。

【アマのテンポ】
アマの場合、バックスイングでおそるおそる動かして時間がかかる一方、インパクト直前でヘッドスピードが上げる(パンチが入っている)打ち方になっています。
時間で言うと、動き出してからインパクトまで「1.5秒」から「2秒」近くかかリます。
傾向としては自信がなくなって手首の動きで打とうとするとスローになりやすいです。

【プロのテンポ】
一方、プロはバックスイングもダウンスイングもスピードは安定していて、ストロークの際、動き出してからインパクトまで約「1秒」でボールを打ちます。
ただプロでも調子が悪くなるとテンポが遅くなる傾向があるそう。

【プロに近づくために】
プロに近づこうとヘッドを極端に早く動かす必要はないですが、パターでは一定のスピードを出したほうがヘッド軌道は安定します。

プロが行なっている、インパクトまで1秒の目安としては、スマホなどに入っているメトロノームのBPM90のテンポで練習すると感覚が掴めるでしょう。

そしてその1秒を一定のテンポで打つためには、左右対称の振り幅であることがポイント。
体の動きとしては、上半身(胸)の回転でヘッドを動かすことでバックスイングとフォローの振り幅が揃ってきます。
両脇にタオルやゴムを挟んで上半身を回す練習法がオススメです。

まとめ

ゴルフが上手でもやっぱりプロとアマの違いはパットの場面で、アマの場合決められそうなショートパットを外してしまうことが多いです。
プロとの違いはそのフェースアングルと速度。
その部分だけ気をつけるようにすると、格段とショートパットが決まるようになります。
パットの練習は地味ですが確実にスコアに反映されるので、ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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