シャフトの役割ってなんだろう?

その他

ゴルフクラブはヘッドにシャフトがついて出来上がっています。このシャフトは、ただ長さを調整するためだけについているわけではありません。シャフトの働きで飛距離や曲がり方も変わってきます。
今回はそんなシャフトの役割についてのお話です。

シャフトのしなりが飛距離を生む

ゴルフクラブのシャフトは大昔は木のシャフト、そしてスチールになり現在はカーボンが主流です。
クラブを選ぼうとすると、このシャフトの硬さが表記されています。一般的にはレディース用にL、メンズはR、SR、Sなどがほとんどです。
良く自分にあったシャフトの硬さを選ぶように解説されていると思いますが、それはなぜなのでしょうか?
それはスイング中のシャフトのしなりに関係があります。
普段なかなか自分のスイング中のシャフトのしなりを実感することはないと思いますが、シャフトはスイング中にだいたい次のようにしなります。

・切り返しからダウンスイング
トップから切り返しをおこなうとヘッドがおくれてきてシャフトがしなります。スイング中の体の正面から見ると、ちょうどアルファベットのCの字の形にシャフトがしなっています。手の位置に対してヘッドが遅れた形になっておりスイングのエネルギーが貯められている状態です。

・インパクト
シャフトがCの字にしなるのは、なんとなく皆さんイメージしやすいのではないでしょうか?
しかし、シャフトはインパクトの前に実は逆方向にしなるのです。
ダウンスイングでクラブが引き下ろされシャフトはCの字にしなりますが、今度はインパクト直前に手首のコックがほどけてリストターンがはじまります。
このときには手元のスピードが落ちますが、ヘッドはむしろ加速して降りてきますので今度はシャフトが体の正面から見ると逆Cの字の形にしなってきます。

このCの字から逆Cの字になるシャフトの動きによってヘッドの動きが加速して強いインパクトになるわけです。効率の良いインパクトを迎えるためにはこのしなりが適正である必要があります。しならなくてもしなりすぎてもボールは飛びません。
シャフトのフレックス選びが重要なのはこのためです。

体の手前方向へのしなり

上記のシャフトのしなりは一般的によく知られているしなりでもあります。しかしシャフトは同時に体の手前方向へもしなるのです。
飛球線後方から見ると逆Cの形で、体に近づく方向でシャフトはしなります。そのためヘッドはシャフトがしなったぶんだけトゥが下がることになります。
良く適正なライ角を見る場合に、アドレスでトゥ側が10円玉3枚分くらい浮いていたほうが良いと言われますが、シャフトがしなって実際のインパクトではその分トゥが下がるので、アドレスではトゥが浮いていたほうが良いのです。

トルク

シャフトには、しなる動き以外に以外にシャフトを中心とした回転運動もおこります。これをトルクと呼んでいます。
トルクが大きいとダウンスイングでフェースの開きが大きくなりインパクトでの戻りも大きくなります。
普通のアマチュアはあまり気にする必要はないかもしれませんが、ヘッドスピードの速い方ですとトルクの影響でインパクトの時のフェースの挙動に影響が出ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。シャフトというのは意外と多くの動きをしていることに驚かれたかもしれません。シャフトは「ただの棒」ではなくボールを遠くに飛ばすためにさまざまな働きをしています。自分にあったシャフトが見つかれば飛距離も変わってくるかもしれません。

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