自分に合ったスタイルで。パッティングスタイルあれこれ

パター

パッティングは感覚が大事

パッティングというものは、極論してしまえばどう打とうが、どんなパターを使おうが入れば良いわけです。
とりあえず空振りしたり、大曲りしたりする可能性がないパッティングは、自分の中にある感覚をどうボールに正確に伝えるかが重要になってきますので、構え方、打ち方がプレイヤーによって大きく異なります。
もちろん、いくら入れば勝ち!とはいえメチャクチャな自己流では18ホールを通じて安定したパッティングをするのは難しいので、ある程度基本というものを押さえる必要はあります。
そこでいくつかのパッティングスタイルをご紹介していきたいと思います。

ストローク型とタップ型

パターの打ち方は大きく分けるとストローク型とタップ型に分かれます。
ストローク型というのは、ストロークの大きさで距離をコントロールする打ち方です。
ボールをヒットする強さは常に一定になるよう心掛け、強弱はあくまでもストロークの大きさで決めていきます。
タップ型というのは、ボールをヒットする強さで転がりをコントロールする打ち方です。ストローク型に比べると自分の感覚をよりボールに伝えやすいといえます。
かつてはタップ型の名手などが多くいましたが、現在はほとんどストロークの大きさでボールに強弱をつけるストローク型が主流になっています。
試合などで4日間同じフィーリングを持ち続けるのはトッププロでも難しく、ある程度「5mならこのくらいのストローク」といった目安があるほうが一定したパッティングがしやすいということもあるでしょうし、技術の進歩でパターのスイートスポットが広がったため大きなストロークをしてもスイートスポットを外しにくくなったことなども理由にあるかもしれません。
では次にグリップの仕方を見てみましょう。

逆オーバーラッピング

もっともオーソドックスと言われているグリップで、右手でパターを握り左手をその上に被せるようにグリップします。
ドライバーやアイアンでは左手を5本の指で握って右手の小指を左手に乗せるようなオーバーラッピンググリップをすることが多いですが、パッティングの場合は右手に主導権を渡して左手の人差し指を右手に重ねます。
ドライバーやアイアンのようにフルスイングするわけではありませんから、人差し指を伸ばしたり、両手の間隔を極端に縮めたりと、いろいろと工夫しているプレイヤーも沢山います。

クロスハンドグリップ

普通のグリップとは逆に左手を下、右手を上にしてグリップする方法です。
左腕とパターが一体化しやすく、よりストロークが安定する効果が見込めます。特にグリーンの速いアメリカのツアープロで採用する選手が多いようです。

クローグリップ

左手は普通に握り、その下に鉛筆を持つような形で握手を添えるグリップです。
右手でしっかりグリップしているわけではないので、右手が原因でヒッカケたり押し出したりしたりすることは少なくなりそうですが、普通のゴルフのグリップとはかなりかけ離れた持ち方なので練習量の少ないアマチュアには難しいかもしれません。

まとめ

上記でご紹介したのは、ほんの一握りの代表的なものだけで実に多種多様な打ち方、グリップの仕方があります。さらに道具としてのパターも千差万別ですのでゴルファーの数だけパッティングの仕方があるといっても過言ではないかもしれません。
すべてのクラブの中でもっとも使用回数が多く、それだけスコアに及ぼす影響が大きいのがパターです。練習の中で自分の感覚に合う方法を見つけることができれば飛躍的にスコアが良くなるかもしれませんね。

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