一人ゴルフ愛好家必見。犯しやすいマナー違反をあらためて

マナー・ルール

ここ数年1人ゴルフが非常に盛んになってきました。3人以上で予約しなければならなかった頃に比べて、格段にゴルフが身近なものになったと言えるでしょう。一方、1人ゴルフに行ってみたが酷い目にあった、という話も残念ながら少なくありません。今回はあらためて犯しやすいマナー違反について考えてみたいと思います。

ゴルフにおけるマナーとは

ゴルフのマナーというと、まず何を思い浮かべるでしょか?服装、という方が多いのではないかと思います。
確かに、スポーツレジャーで服装のマナーにうるさいのはゴルフくらいのものです。その特異性からかマナーについてのWEBの記事などを読むと服装についてかなり丁寧に書かれています。
しかし、1人ゴルフに行って同伴競技者の服装が不愉快でもう行きたくなくなった、という話はおよそ聞いたことがありません。
それだけ服装についての啓蒙が進んでいるのかもしれませんが、どちらかというと一緒に回るプレイヤーの服装などそれほど気にしていないというのが本当のところでしょう。
ミニスカートはダメ、半ズボンのときはハイソックスを、などと言いますが街に出ればミニスカートの女性は大勢いますし、半ズボンの男性でハイソックスを履いている人などほとんどいません。
ゴルフ場で見た時だけ不快になるというのはある意味おかしな話で、どちらかというとゴルフ場側の都合によるところが大きいでしょう。
しかし、プレーに関わるマナー違反は非常に不愉快になります。
本来はベテランゴルファーが、連れて行った初心者にプレー上のマナーを教えていくものでしたが、1人予約が増えてからそういった機会がないまま知らない人とのラウンドを続けているゴルファーも増えてきました。
そういったプレー上のマナーのうち特に犯しやすい間違いをあげてみましょう。

スロープレー

とにかく最悪なのがスロープレー。同伴競技者だけではなく後続のすべての組に迷惑がかかります。
初心者に多いのは、プレーの準備ができておらず自分の打順が来てからいろいろとショットの準備をしだすことです。
例えばセカンドショットなどは、先に打つプレイヤーのそばで見ている必要はまったくありません。いち早く自分のボールの位置を確認して必要なクラブ数本をもちボールのところに移動します。先のプレイヤーが打ち終わったらボールの行方など見なくて良いので、打ったらすぐにショット前の素振りをしてアドレスに入ってください。
ティーショットでもカートではそうはいきませんが、歩きラウンドなら先に打った3人は4人目が打った瞬間にセカンド地点に歩き出すものです。みんなで球の行方を追って4人揃ってから歩き出すなどということをしてはいけません。

立つ位置に注意

ティーショットの時、さすがに真ん前に立つ人はいないでしょうが打つ人の飛球線後方に立つのもマナー違反です。
基本的にはティーイングエリアには打順の人以外はあがってはいけません。
エリアの外で待ち、前打順の人が打ったらすぐにティーアップに向かうようにします。
グリーンなどでは、ボールのライン上に立つひともいます。これもとんでもないマナー違反です。他人のパッティングの時は、目に入らない位置で待っていなくてはなりません。

パッティングライン

わざとではないでしょうが、他人のパッティングラインを踏む方がまだまだいるようです。
ちょっと厳しい言い方をすれば、他人のパッティングラインを踏むという行為は他人の家の居間に土足であがりこむくらい失礼なことです。
絶対に踏むことのないように十分な注意を払ってください。

まとめ

初心者の方にしてみれば、そんなこと知らなかった、ということも多々あるでしょう。それは初心者の方だけの責任ではなく、ゴルフ界全体の問題ともいえます。
1人ゴルフは大変ありがたいシステムですが、マナーを学ぶ機会をどう作っていくのかというのは重要な問題でしょう。
ちょっと極端な言い方をすれば服装のマナーなどそれほどうるさく言う必要性はないのではないかとも思います。
メンバーシップコースの格式といったことも言われますが1人ゴルフの枠を受け入れている時点でメンバーシップの格式をゴルフ場自らが壊しているわけで、殊更服装だ強調するのもおかしな話です。
しかし、プレー上のマナーは話が異なります。スロープレーやマナー違反が蔓延すればこれ以上1人ゴルフの枠が増えて行かないことも考えられます。
初心者の方のみならず、ゴルフに関わるすべての人が考えていくべき問題ではないかと思います。

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