こだわりのクラブ選びで優勝18回!ベテラン大山志保選手

国内女子

日本女子ツアーのベテラン、大山志保選手を紹介したいと思います。
大山選手は優勝回数18回を誇るトップ中のトップ選手であり、しかも現在でも頻繁に優勝争いを演じています。
選手のピークが年々早まってきている女子プロゴルフ界で、彼女が長くトップ戦線で活躍できている秘訣は何でしょうか?
そのキャリアとともにご紹介したいと思います。

大山志保選手はどんな人?

大山志保選手は1977年に宮崎県に生まれ、テレビドラマの影響で10歳からゴルフを始めました。
高校生で日本女子アマチュアゴルフ選手権で優勝するなど頭角を現し、2000年にプロテストに合格。
ベルーナレディースカップゴルフトーナメントでの初優勝を皮切りに優勝回数18回を数えるトップ選手の一人で、2006年には賞金女王にも輝いています。
2018年の今年でプロ18年目の大ベテランですが、その攻めのゴルフと闘志あふれるアクションでツアーを盛り上げており、多くの若手選手の目標にもなっています。

最近はけがとの戦いも続いており、特に昨年2017年の首から背中にかけての故障では、普段の生活にも支障を来すほどで復帰も危ぶむ声もありました。
しかし2018年の6月にはヨネックスレディスゴルフトーナメントで奇跡の復活優勝!
最近は10代後半から活躍する選手が出てくるなど海外並みに若年化が進んでいますが、まだまだ戦えることを証明してくれました。
トレードマークの五木ガッツポーズも飛び出し、これからも私たちを楽しませてくれそうです。

結果にこだわるクラブ選び

大山選手は長くPING(ピン)のクラブを使っていましたが、彼女のクラブに対する考え方がそのドライバーに良く現れていて、2011年発売のモデルを約5年に渡って使っていました。
プロは契約メーカーの最新モデルを使うことが多く、特に技術の進歩が速いドライバーを5年も使うのはとても珍しいことです。
彼女曰く「変える必要がない」からだそうで、飛ぶなら古くても全く構わないという考え方です。
さらに多くのプロはクラブのシャフトを高性能なカスタムシャフトへ変えて使うのですが、大山選手は私たちがお店で買った時に付いてくるものと同じ純正シャフトのまま使っていて、これも変える必要がないからだとか。

こう聞くとクラブに無頓着な人のように思いますが、実は新しいモデルも積極的に試しています。
しかも他の選手のように機械で計測して飛びや弾道を確かめるのではなく、実際に数ラウンド回ってみて確認するとのこと。
こうして自分に合うなら古かろうが純正だろうがこだわらず、結果を重視してクラブを選んでいるのです。
こういった姿勢が長年トップクラスで活躍している要因の一つなのでしょう。

そんな大山選手が昨年からクラブメーカーをヤマハに移しましたが、これはさらなる飛距離アップという結果を求めてのことです。
(ちなみに6月の復活優勝の際はケガから復帰したばかりで調整不足の大山選手を気遣って、ヤマハの方から今まで使っていたPINGのクラブで試合をしてくれるよう頼んだそうです。)
十分に活躍してきたのにまだまだ結果を追求している大山選手、これからもきっとツアーを盛り上げてくれるでしょう。

まとめ

大山選手は2016年に優勝したフジサンケイクラシックの賞金全額を、熊本地震の被災者支援に寄付しました。
選手としてだけでなく人間的にも若い選手のお手本となっているようですね。
まだまだ優勝を重ねて活躍してくれるよう、みなさんで応援しましょう。

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