意外にもボールを曲げる練習をするとゴルフが楽に面白くなる

2025.06.12

ゴルフクラブ・用品

ゴルフでは「ボールはまっすぐ飛ばすのが正解」と思って、練習場でもその練習ばかりしているかもしれませんね。
実は、意識的にボールを曲げる練習をすると、ゴルフが一気に楽になって、面白さも倍増するのです！
今回はその理由とメリット、そして実践方法をご紹介します。

なぜ曲げる練習がゴルフ上達に効くのか

まっすぐ打てれば十分、と思っている方にこそ知ってもらいたいのがボールを曲げる練習。
曲げることをあえて練習すると、スイングの理解が深まり、コースマネジメントの幅も広がるのです。

【まっすぐは最も難しい？プロでも曲げている】
テレビで見るプロの弾道の多くは、ストレートではなく軽いドローやフェード。
なぜなら、ボールを曲げるほうが意図的に操作しやすく、リスクを減らせるからです。
実は「まっすぐ」は最も不安定で、再現性が低い打ち方なのです。

【スイングのメカニズムを体感できる】
フックやスライスを意識的に打つには、フェースの向きとスイング軌道の関係を理解する必要があります。

この練習を通して、「なぜ曲がるのか」「どうすれば戻るのか」が体でわかるようになり、結果としてまっすぐに近づいていくことにもなります。

【曲げられる＝武器になる！状況対応力が格段にアップ】
林の中からの脱出、風の計算、ドッグレッグホールの攻略、などゴルフは「まっすぐ」だけでは攻略できません。

曲げる技術があることで、選択肢が増えてトラブル対応力も向上するので、コースを読んで攻める面白さが生まれてきます。

【使ってみたいクラブ選び：曲げる練習に適した一本とは】
「曲げてみたいけど、どのクラブでやればいい？」そんな疑問に応えるべく、おすすめしたいのが7番アイアン。
長すぎず、操作性も良いため、最初の曲げる練習にぴったりです。

また、少しロフトが立ったクラブ（5番アイアンやユーティリティ）も、曲がりが出やすく練習に向いています。
逆に、ドライバーはスピン量が少なくミスが大きく出やすいため、最初の練習には不向き。
クラブによって難易度が変わることを知るのも、ゴルフの面白さのひとつです。

「曲げるってどうやるの？」という方も安心。
ここでは、初心者でも取り入れやすい、曲げ方の練習方法を具体的にご紹介します。

【インテンショナル・フックとフェードの基本】
まずは意識的に左（フック）または右（フェード）へ曲げる打ち方を学びましょう。
たとえば、ドローボールならスタンスはクローズド、フェースは目標方向、インサイドアウトの軌道を意識してみましょう。

フェードはその逆で、構え方の違いで球筋が変わる感覚をつかむのが第一歩です。

【練習場での遊び感覚が上達を早める】
最初は「遊び」のつもりでOKです。
右に大きく曲げてみたり、無理やり左へ引っ張ったり、など思ったようにボールが動かないことも大事な経験。

意外と曲げようとしても曲がらないことも多く、それがスイングの癖を知るヒントになります。

【実戦で使える「攻めの曲げ球」練習】
慣れてきたら「右から木を避けて戻す」「風を利用して運ぶ」など、具体的なシーンを想定しての練習へ。

距離感と方向性の両立を意識しながら、5球中3球成功を目指すゲーム感覚の練習にすると、集中力も楽しさもアップします。

【注意！やりすぎ・思い込みは逆効果に】
曲げる練習は楽しい反面、やりすぎるとスイングを崩す原因にもなります。
曲げなきゃいけないと思い込んで無理に体をひねったり、手でこねたりすると逆に不安定になってしまいます。

基本のスイング軸は崩さず、あくまで“バリエーション”として取り入れる意識が大切。
また、練習では曲げ方の「幅」より「再現性」を重視するのが上達の近道になります。

曲げる練習は単なる技術ではなく、ゴルフの視野を広げるための鍵です。
スイングの理解が深まり、状況対応力が向上し、ラウンド中の選択肢も増えます。
その結果ミスのリカバリー力も自然と高まるはず。
まっすぐだけじゃない、曲げることでこそ見えるゴルフの奥深さをぜひ体験してみてください。