ウェッジでスピンをかけたいならフェースの溝に注目しよう
ゴルフクラブに見られるフェース面の溝(スコアライン)。
ドライバーでは消えつつある中で、ウェッジのフェース面はスコアライン+ミーリング仕上げがほぼ標準仕様となっています。
溝で性能の違いが出るのか出ないのか気になるところですよね。
注目してみましょう!
ドライバーでは減りウェッジでは増えている溝
近年ドライバーの溝は消える方向ですがウェッジのスコアラインの本数は増えています。
【溝が増えてもスピンは増えない】
ウェッジの巨匠ボブ・ボーゲイは「SM3」から「SM4」にモデルチェンジする際に、それまで14本だった溝を17本に増やしました。
溝が増えるとスピンも増えるかと思いきや、様々な本数の溝でテストを行った結果は全く逆で、最もスピン量が多かったのは従来の14本だったといいます。
【溝が増えたのはスピンの安定性重視】
それではなぜわざわざスピン量の少ない17本溝に移行したのか。
その答えはスピンの安定性です。
確かにフェースやボールが乾いた状態では接触面積の大きい14本溝はスピンがかかります。
しかしフェアウェイ、ラフ、濡れた芝など様々な条件でもっとも平均してスピンがかかるのは17本溝だったそうです。
そして1本の溝を狭く深くして本数を増やすのが業界のトレンドとなってきました。
多ければ必ずしもよいというわけではないですが、溝が多いと構えた時にスピンがかかりそうで安心感もありますね。
かつてルール改正で角溝が禁止されましたが、溝がウェッジの生命線であることに変わりはないようです。
ウェッジでスピンをかけたいなら
ウェッジでスピンをきっちりかけたいなら、フェース面の状態に気を配りましょう。
【高性能な今のウェッジはスピンがかかる】
今のウェッジの溝やミーリングは昔よりも明らかに性能が上がっていて、多少打ち方が悪くてもボールが止まってくれます。
その効果を利用しない手はありませんね。
最近は一般営業のグリーンも速くなっているので、スピンのかかるウェッジを持っていた方がスコアも確実によくなります。
溝やミーリングには色々なデザインが出てきていますが、どのメーカもかなり研究しているので極端な差はありません。
スピンをかけるには、何を選ぶかよりも溝の角がすり減っていないことの方が大事です。
【ウェッジの溝の状態に気を配る】
特にラウンドや練習を多くする人は、グローブのような消耗品だと思ってマメにウェッジを替えましょう。
特にバンカーショットはやすりでフェースを削っているようなものなので、AWを1回替える間にSWは2回くらい替えた方がよいでしょう。
それから、今のウェッジは高性能になった分デリケートなので、フェース面の状態にも気を配る必要があります。
ちょっと素振りをして芝がついたまま打つのと、フェース面をふき取ってから打つのではスピン量が全く違います。
ボールの塗料や練習マットのプラスチックもスピン性能を落とします。
ノーメッキはスピンがかかりますが、赤錆だらけになるまでほおっておくと溝の角がボロボロになります。
雨の日に使ったら乾いた布でふき取って、防錆用のオイルを塗っておきましょう。
次に使う前にオイルをきれいにふき取ることを忘れないでください。
また使用するボールによってもスピンのかかり方が変わるので、色々試してみましょう。
【ウェッジの打ち方のコツ】
そこで打ち方のコツを一つだけ。
ウェッジはロフトが大きく球が上がるようにできています。
それをさらにしゃくりあげようとするとインパクト前後でロフトが大きく変わってしまい、溝の効果が出にくくなります。
したがってインパクトではヘッドをなるべくレベルに動かします。
その方がラインに乗せやすく、ヘッドのコントロールもできます。
まとめ
かつてはドライバーにも当たり前に入っていた溝が消えつつありますが、一方ウェッジでは溝が増え、スコアライン+ミーリング仕上げがほぼ標準になっている傾向があります。
フェースの溝は滑りを減らしてスピンをかかりやすくしてくれていますね。
新しく購入の際は溝が何本入っているかにも注目してみてください。