もっとゴルフを楽しく、もっと身近に

ラウンド中の「パス」ってなに?

2020/11/26|ゴルフウィズ編集部

セルフプレーが当たり前になってきた最近ではしばしばスロープレーが問題になっています。これはプレーする人の責任だけではなくゴルフ場側にも、またメディアにも問題はあると思います。しかしどんなに頑張っても初心者中心の組の後ろにシングルクラスが揃った組がついてしまった場合、毎ホール詰まってしまうことになります。別段マナー違反のようなスロープレーをしていなくても、いつもいつも後ろを待たせていると気になってプレーに集中できなくなってしまいますよね。そんな時にパスという方法があるのをご存じでしょうか?今回は最近あまり使われなくなった「パス」についてのお話です。

パスってなんだろう

パス、というのは進行の遅い組が後ろの進行が早い組に先にプレーしてもらうように、自分たちの組を抜いてもらい順番を入れ替えることを言います。
とはいえ、まさかフェアウェイで順番を入れ替えたりすることはできません。通常はティーグランドで順番を入れ替えて自分たちよりも先に後ろの組に打ってもらうことで順番を入れ替えます。

パスしてもらうのはどんな時?

これは厳密に決まっているわけではありませんが、一番わかりやすいのは後続組の方がパーティーの人数が少ないときです。こちらが4サムで後ろが2サムなんていうときは、2サムがよほどプレーが遅くない限り後ろの組のほうが進行が速くなります。一般的にコースでの優先権は人数が少ない組にある、とされてもいますのでこのような場合はパスしてもらうべきです。これが必ずと言っていいほど実践されているのが各ゴルフ場で行われているクラブ選手権の時です。ゴルフ場のメンバーのナンバー1を決めるクラブ選手権は、予選のストロークプレーが行われたあとは2サムでマッチプレー方式で行われるのが普通です。
予選を通過したメンバーさんですので、ほとんどシングルプレーヤーです。その人たちが2サムでプレーするわけですからプレーが速いに決まっています。
ゴルフ場でもクラブ選手権の時はパスをさせるように通達が出ているのが普通です。
このようにはっきりしているケースは良いのですが、後ろも同じ4サムといったようなケースの場合はどう判断したら良いでしょうか。
この場合おもに以下の二つの基準で判断すると良いでしょう。

・前の組と間が空いていること
いくら後ろが詰まっていても、前との間が空いていなければ自分たちの組のプレー速度には問題がないことになります。混雑していて前が詰まり気味の場合は多少後ろに煽られる展開でもパスの必要なないでしょう。

・明らかに後ろの組の進行が速い場合
前との間隔が開いてしまっている状態で常に後ろにくっつかれているような場合はパスをさせるべきです。ティーグランドで「お先にどうぞ」と譲りましょう。

パスの問題点

このパスというマナーですが、実際におこなう場合少し問題がある場合があります。それはどんな場合でしょうか。

・カートを入れ替える道幅が無い場合
乗用セルフプレーが主体の今ですと、パスをさせる場合には後ろの組のカートに自分たちのカートを追い抜いてもらわないとなりません。
しかしカートの追い抜きができる道幅が無い場合はパスしてもらうことはできません。

・ゴルフ場がパスを認めない場合
非常におかしな話ですがゴルフ場がパスを嫌がることがあります。スタート室が把握している進行順序が狂うのを嫌がるためですが、言ってみれば営業上の都合です。ゴルファーにマナーを要求するのであればゴルフ場側も営業ばかり優先せずにきちんと対応すべきですが、現時点では仕方がありません。なんらかの方法でカートからスタート室に連絡する方法がある場合はパスさせる時に一報入れておいたほうが良いでしょう。

まとめ

パス、意外にもPAR3で自分たちの組が全員グリーンオンしたらパッティングに入らずに全員がマークして後ろの組に先にティーショットを打たせる、といったいわば不文律のマナーも廃れていっているようです。
スロープレーが問題になっている昨今、こういったマナーも実践していきたいものです。

ゴルフウィズ
いいねして最新情報をチェック!

この記事に関連する記事

インドア練習場の利点と欠点

インドア練習場の利点と欠点

最近都市部ではインドアの練習場が増えてきました。 以前は「鳥かご」と称される網の中で目の前の的に向かって打つだけのものでしたが、最近はスクリーンに向かって打ちボールの弾道が表示されるばかりか飛距離や初 …

2021/08/16|ゴルフウィズ編集部

もうひとつのマナー

もうひとつのマナー

ゴルフはマナーが非常に重視されるスポーツです。服装はプレイ中のみならずクラブハウス内でもかくあるべきといった規定がありますし、プレイに関するマナーも多岐に渡ります。しかし、これらはすべてプレイする側が …

2020/03/30|ゴルフウィズ編集部

これからゴルフを始める女子のためにイロイロ魅力をご紹介

これからゴルフを始める女子のためにイロイロ魅力をご紹介

自然の中でプレーできる、男女や年齢関係なく一緒にプレーできる、ウェアやグッズが魅力的。近頃ゴルフに目覚める女子が増えています。 体力や運動神経に自信がなくても上達できるので達成感も味わいやすいのがポイ …

2022/04/11|ゴルフウィズ編集部

雨の日鑑賞に最適!人気があるゴルフ映画

雨の日鑑賞に最適!人気があるゴルフ映画

人気があるゴルフ映画はいくつかありますが、今回ご紹介するゴルフ映画は、実話に元づいて製作された映画と、現実的にありそうな物語の映画です。それだけに共感する点もありますし、勉強にもなり感動できる映画です …

2018/11/19|ゴルフウィズ編集部

理解すればスコアが変わる女性のためのゴルフボールの講座

理解すればスコアが変わる女性のためのゴルフボールの講座

女性がゴルフを始めるにあたって、クラブ選びは慎重なのに、ボールはそうでもなかったりというケースがよくあります。 そもそもボールがスコアに与える影響がどれほどなのかわからないのかもしれませんね。 それは …

2022/08/04|ゴルフウィズ編集部

海外では当たり前?エンターテイメント型ゴルフ練習場

海外では当たり前?エンターテイメント型ゴルフ練習場

「TOP GOLF」という名前のゴルフエンターテイメント企業をご存じでしょうか? 2016年にアメリカツアーとの提携が発表され、アメリカ国内で21箇所展開する、エンターテイメント型ゴルフ練習場です。 …

2018/01/03|ゴルフウィズ編集部

上達して仲間も出来る!女性にオススメなゴルフスクールの選び方

上達して仲間も出来る!女性にオススメなゴルフスクールの選び方

みなさんはゴルフスクールはご存知ですか? 練習場へ行くと何人かが先生に教わっているのを見たことがあると思います。 もし練習していてもなかなか上達しない、と感じている人にはとてもオススメです。 やはり教 …

2018/06/06|ゴルフウィズ編集部

日本から一番近い非日常のゴルフが楽しめるサイパンの魅力!

日本から一番近い非日常のゴルフが楽しめるサイパンの魅力!

日本から直行便で約3時間半。 北マリアナ諸島に位置する、常夏リゾートで人気のサイパンはゴルフをプレーするのにも魅力がいっぱいです。 日本から一番近くて非日常が楽しめる、南国シーサイドコースがどのような …

2022/10/06|ゴルフウィズ編集部

何となくやっていない?今のドロップのルールを再確認しよう

何となくやっていない?今のドロップのルールを再確認しよう

2019年のゴルフルール改訂で、救済の処置方法の「ドロップ」のやり方が変わりましたね。 しかし、まだ慣れていなくてなんとなくやっていたり、混乱も生じているかもしれません。 ドロップのやり方は、当たり前 …

2020/01/28|ゴルフウィズ編集部

ゴルフ場にやさしいプレーヤーになろう!紳士淑女に必要な配慮とは?

ゴルフ場にやさしいプレーヤーになろう!紳士淑女に必要な配慮とは?

私たちゴルファーにとって、無くてはならないゴルフ場。 しかし、ゴルファーの中には“お客様は神様です”神話をいつまでも引きずっている人も少なくありません。 ゴルフ場あってこそのゴルファーということを、忘 …

2017/12/31|ゴルフウィズ編集部

アスリスタ外部リンク

レディースゴルフウェア

ゴルフウィズをフォロー

ゴルフウィズは、国内に限らず世界中のゴルフ情報をゴルフ好きのために発信していく、ゴルフ専門WEBメディアになります。
各SNSにフォローして頂ければ定期的に情報を 受け取ることができますので、良かったら フォローしてください!

ページトップへ