呼吸×体幹の相乗効果!ショットの再現性を高めるフローヨガ
呼吸と体幹は、ゴルフスイングの安定を支える「隠れた名コンビ」。
そこで、その相乗効果を最大限に引き出す「フローヨガ」についてご紹介します。
呼吸のリズムに体を合わせるだけで、ショットの再現性が驚くほど変わり、ラウンド後半でもブレない軸が手に入るはずです。
呼吸が整うとスイングが変わる理由
ゴルフでは無意識のうちに呼吸が浅くなり、体が硬くなりやすいものです。
まずは、「呼吸とスイングの関係」を知るところから始めましょう。
【浅い呼吸はスイングの乱れにつながる】
ミスショットが続くと肩や胸まわりが緊張し、呼吸が浅くなります。
そうなると胸郭の動きが小さくなるため上半身に力が入りやすく、クラブを必要以上に握りしめてしまう状態になりがちです。
トップやダフりが増えるのは呼吸で体が固まっているのも大きな要因。
こうした固まりを解くのに相性がいいのが、呼吸に合わせて流れるように動くフローヨガです。
ゆったり呼吸しながら体を大きく動かすことで、胸まわりが自然に開き、呼吸が深く入りやすくなります。
【呼吸が整うと筋肉が自然にゆるむ】
深い呼吸は副交感神経を優位にし、過度な緊張をやわらげます。
特にゴルフではアドレスで肩に力が入ると上半身が先行し、アウトサイドインに。
呼吸を整えれば肩や背中の強張りがゆるみ、スイングに必要な可動域が自然に生まれてきます。
フローヨガは「呼吸に動きを合わせる」という特徴があり、ゴルファーにとって無理なく体をほぐせるのが魅力です。
【呼吸のリズムがスイング全体のテンポを作る】
プロがテンポを重視するのは、リズムの乱れがミスにつながりやすいからです。
呼吸のリズムが整うと、スイング全体のテンポも自然に安定します。
例えば、テークバックで軽く息を吸い、切り返し~インパクトで自然に吐く…という流れは、クラブをスムーズに動かせる助けになります。
フローヨガでは常に呼吸を感じながら動くため、テンポをつかみやすく、プレッシャーのかかる場面でも落ち着いてスイングしやすくなります。
体幹を使うフローヨガでショットの再現性を高める
フローヨガは、流れるような動きの中で体幹を使い、軸の安定をつくるのにぴったりです。
そこでゴルファー向けのポーズを紹介します。
【太陽礼拝で全身の連動を高める】
フローヨガの代表的な動きである「太陽礼拝」は、呼吸に合わせて前屈・伸展・プランクなどを連続して行い、全身を気持ちよく温めながら体幹に刺激を入れていく流れです。
特にゴルファーにとっては、股関節の可動域アップ、背骨のしなり、肩甲骨まわりの動きが良くなるため、スイングで必要な“連動性”が高まります。
数分間続けるだけでも体が軽くなり、朝のスタート前に取り入れるとテークバックの初動が驚くほど滑らかに感じられることがあります。
【ダウンドッグで下半身の強さと軸を育てる】
ダウンドッグは、背面を大きく伸ばしながら腕と足で体を支える姿勢で、下半身の安定性を鍛えるのに絶好です。
かかとを床に近づけるイメージで行うと、ふくらはぎからハムストリング、足裏まで広い範囲が心地よく伸び、下半身のバランスが整います。
また、体幹で体を支える意識が自然と身につくため、再現性の高いスイングにもつながります。
【ツイスト系ポーズで回転軸をクリアに保つ】
ツイストランジや座位のねじりのポーズなどのツイスト系メニューは、胸椎〜腰椎の動きを柔らかくし、スイングの回転軸をスムーズにします。
これで体の左右バランスが整うと、フィニッシュで軸が流れにくくなるため、飛距離よりも再現性を求める中級ゴルファーには効果的です。
動きながら呼吸を合わせることで軸の安定感が増すので、ラウンド後半の疲れにも強くなれます。
まとめ
呼吸と体幹を同時に整えるフローヨガは、ゴルファーにとって非常に相性の良いトレーニング。
深い呼吸で緊張をほどき、体幹を使った流れる動きで軸が安定すると、ショットの再現性が驚くほど向上します。
難しくない動きばかりなので、ラウンド前のウォームアップや日常の習慣に取り入れるだけでも効果を実感しやすいはずです。
![ゴルフウィズ~もっとゴルフを楽しく、もっと身近に [ ゴルフ専門WEBマガジン ]](https://www.golf-with.com/gw/wp-content/uploads/2023/10/golfwith_sp3.png)
![ゴルフウィズ~もっとゴルフを楽しく、もっと身近に [ ゴルフ専門WEBマガジン ]](https://www.golf-with.com/gw/wp-content/uploads/2023/10/golfwith_pc3.png)