ゴルフ初心者の50ヤードまでのアプローチショットのポイント

プレー・クラブ

グリーンにパーオンすると最高に気持ちのいいものですが、遠い距離からグリーンを捉えるのはゴルフ初心者には難しいショットになります。必然的にグリーンを捉えることができず、ピンまで残り50ヤード以内というケースが多くなるでしょう。

ゴルフのスコアはこのグリーン周りのアプローチショットが上達するだけで飛躍的に上がります。逆にドライバーの飛距離がどれだけ凄くても、アプローチショットが苦手だとなかなか100というスコアをきることができません。

アプローチショットは、力は必要ありません。必要なのはテクニックです。練習することでどんどん上達することが可能です。今回はアプローチショットのポイントについてお伝えしていきます。

アプローチショットに使うクラブ

クラブにはロフト角というものがあります。クラブフェイスが球に対してどのくらい傾いているのかというものです。ロフト角が小さい。つまりフェイスがほとんど傾いていない場合、打球は低くなります。逆にロフト角が大きくなると球は上がりやすくなります。

グリーン周りでピンに寄せる際にはこのロフト角の大きなクラブを使用していくことになるのです。球を転がしたいのか、上げたいのかによってクラブ選択も変わってきます。50ヤード以内であれば9番アイアン(9I)、ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)の4種類のクラブになるでしょう。

ただし同じクラブでもロフト角が変わってきます。PWであれば48度もあれば40度もあります。48度のPWの方が球は上がりやすくなります。飛距離が出るのは40度のPWの方です。AWになるとさらにロフト角が大きくなり、52度になります。SWでは56度、または58度です。プロゴルファーによっては使い分けるために2本のSWを入れていることもあります。

ちなみにセットでゴルフクラブを購入した場合、AWは含まれていないケースが多いです。絶対に必要なクラブというわけではありませんが、SWでは届かない、PWでは超えてしまうという距離を補ってくれます。スコアアップのために別途購入するのもいいかもしれません。

球を上げて寄せるテクニック

球を上げて寄せるアプローチショットはゴルフ初心者の頃はとても難しいです。特に20ヤードくらいの距離を、SWを使用してハーフショット気味にスイングし、球を上げて寄せるのはゴルフ上級者の腕前が必要です。

SWはロフト角が大きい分、しっかりとフェイスにあたらずにトップしたり、球を上げようと力が入り過ぎてダフったりすることが多いのです。ですからゴルフ初心者であれば、バンカー以外ではSWはあまり使用しない方がいいかもしれません。

目の前にバンカーがあって、そこを超えないとグリーンに乗らないといったケースでは球を上げなければなりません。球を上げたいときは、球は左足寄りです。スクエアには立たずにオープンスタンスになります。手首のコックを使ってクラブを上げます。手打ちにならないように注意してください。距離が近くても膝を使う感覚でスイングすれば下半身は止まりません。

球を転がして寄せるテクニック

易しいアプローチショットはやはり球を転がすことです。パターのようにスイングするだけですからあまり難しいテクニックは必要ありません。ロフト角が大きすぎると転がすのには向いていないのでSWは使いません。PWやAWを使用します。9Iでも可能です。PWよりもAWの方がやや高く打ち出されます。

アドレスも球を上げるときと違い、目標と球のラインにスクエアに構えます。後はパターを打つようにスイングすれば球は転がっていきます。距離感は練習の際にしっかりと確認しておきましょう。「これぐらいクラブヘッドを上げて打てば、これくらい飛ぶ」ということを認識しておけば自信をもってスイングすることができます。

アプローチショットは距離が短いと、大きく超えていくことを恐れてインパクトの瞬間にクラブを止めがちになります。中途半端なスイングになりますので、シャンクして横に飛んでいったり、トップして遠くまで飛んでしまう可能性が高まります。フォロースイングも振りかぶった分だけはするということを意識しましょう。

ゴルフ初心者の頃は、アプローチショットはクラブを使い分けせずに、なるべく同じクラブを使用した方がいいかもしれません。ロフト角の小さな方が転がしやすいので、9IやPWを使い続けた方がスコアは上がります。PWでも練習を積めばランニングでもピッチエンドランでも打ち分けができるようになります。

球を上げて寄せる場合でも、球を転がして寄せる場合でも目標ばかりが気になって、最後まで球を見ないでショットしがちです。先に頭が上がってしまう「ヘッドアップ」という状態になり、ミスショットにつながります。顔を残すイメージでアプローチショットをしてみましょう。ナイスショットの可能性が高まります。

練習場でもドライバーやロングアイアンの練習ばかりせず、アプローチショットの練習も欠かさず行うことが大切です。必ずスコアは良くなっていきます。

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