マスターズ開幕前に開催されるディナーとは?

海外男子

他のメジャートーナメントが純粋に選手の競い合いの大会であるのに対し、マスターズには「祭典」ならではのイベントが多くあります。
その中でも異色なのがなんとディナーパーティー。もちろん日本で行われる通常のトーナメントでも前夜祭としてのカクテルパーティーはありますが、このマスターズの前のディナーは特別です。
それはどんなディナーなのでしょうか。

マスターズならではの光景

4つあるメジャートーナメントのうちマスターズは特別な大会と言われています。
開催コースは毎年オーガスタナショナルで、このコースはマスターズのためのコースといっても過言ではないコースです。
一応出場資格の線引きはは他の大会と同様にありますが、本来は完全招待性の大会で招待状が届かなければ出場することはできません。
また「祭典」として数々の面白い慣習があります。簡単にいくつかご紹介してみましょう。

・パー3コンテスト
大会に先駆けてパー3が9ホール続くお隣のリトルコースでパー3コンテストが行われます。このコンテストの時には本戦のキャディではなく家族などが白いツナギ、緑の帽子のマスターズのキャディの服装で帯同キャディをするのが習わしで、さらに最終ホールではその家族がティーショットを打ちます。宮里プロが出場した際にはご家族とともに引退した藍さんもキャディとして参加してショットをしています。

・水切りショット
大会前日練習の時の16番パー3では、目の前の池にボールをバウンドさせる水切りショットをするのが恒例をなっています。2020年にはこの水切りショットでジョン・ラーム選手がホールインワンを達成しています。無観客だったのが残念ですね。

・オナラリースタート
マスターズは優勝すると生涯の出場権が与えられます。大会初日の最初の組はレジェンドといわれるたとえばジャックニクラウス選手などがティーショットを打って大会の開始を告げます。もちろん彼らは今では勝敗に関係がないだけでなく18ホール回ることもありませんが、敬意を表してのスタートです。

マスターズ開幕前のディナーとは

そういった数々の慣習のひとつに開幕前のディナーがあります。
これは「チャンピオンズディナー」と呼ばれるもので、過去の優勝者が招待されディナーパーティーをおこないますが、このパーティーのメニューは前年の優勝者が考えることになっています。
2021年のチャンピオンズディナーは2020年覇者のダスティン・ジョンソンが考えたメニューで

・ピッグズ・イン・ブランケットとロブスターとコーンのフリッター
・ハウスサラダorシーザーサラダ
・マッシュポテトと春野菜
・フィレミニヨンとスズキの味噌漬け
・ピーチコブラ―とバニラアイス添えのアップルパイ

おもしろいのはタイガー・ウッズで最初に優勝した時のチャンピオンズディナーは

・チーズバーガー
・チキンサンドイッチ
・フライドポテト
・ミルクセーキ

とまるでハンバーガーショップでのお昼ごはんのようなメニューでした。ちなみに連覇した時の2002年、2003年はいすれも寿司が出ています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。世界最高峰のプレーが見られるマスターズですがマスターズに優勝するということはわずか300名しかいない上に名簿が公開されないオーガスタナショナルのメンバーになったことを意味します。優勝者が着るグリーンジャケットはオーガスタナショナルのメンバーのジャケットなのです。
チャンピオンズディナーも、限られらたチャンピオンしか味わうことのできない至高のひと時。こんなところでもマスターズの伝統や格式を感じることができるのではないでしょうか。

関連記事一覧