何年かぶりのゴルフなら知っておきたい今のドロップのやり方

何年かぶりののゴルフに出かけてみると、ルールってこんなに変わってたの!? と驚くかもしれません。
特に「ドロップ」のやり方は要チェックです。
最新ルールを押さえておけば、プレー中に慌てずスマートに対応できますよ。
ご紹介しますので参考にしてみてください。
肩ではない変わったドロップのやり方に驚き
かつて肩の高さから落としていたドロップですが、今は膝の高さから、しかも落とす場所までルールが細かくなっています。
久々のゴルフでそれを知ると緊張してしまいそうですが、覚えれば意外と簡単なのでご安心を。
【昔の常識「肩の高さからドロップ」はもう古い】
昔はボールを肩の高さから落とすのが当たり前でしたよね。
「ボールはこうやって落とすもの」と思い込んでいた方も多いのではないでしょうか?
ところが2019年のルール改正で、これが大きく変わりました。
肩からのドロップはNGでルール違反になるのです。
久しぶりのゴルフでいきなりペナルティ…なんてことにならないように、覚えておきましょう。
【現在は膝の高さからのドロップが正解】
今のルールでは、ドロップは膝の高さから。
とはいえ、ただ膝の位置に手を近づければいいというわけではなく、立った状態で、腕を自然に下ろした膝の位置から静かにボールを落とすのが基本です。
これにより、救済エリアにボールがとどまりやすくなり、やり直しの手間も減りました。
簡単そうに見えて、意外と高さを間違えがちなので注意したいですね。
【ドロップする“場所”にもルールがあるって知ってた?】
実はドロップは「どうやって落とすか」だけでなく、「どこに落とすか」も大事。
救済エリアという範囲が定められていて、その中に正しくドロップする必要があります。
救済エリアは、ドライバーなど最も長いクラブ(パター以外)を基準に測った1クラブレングス〜2クラブレングス以内。
計測の方法もルールに沿って丁寧に行いましょう。
2023年のルール改正でさらに進化した今のドロップ
2019年の改正に続き、2023年にはさらにドロップに関するルールが進化しました。
よりプレーしやすく、かつフェアになるような工夫が加わっています。
【後方線上ドロップのルールが明確化された】
2023年の改正で注目されたのが、後方線上ドロップの明確化です。
このドロップは、障害物などでプレーが難しいときに、ボールとピンを結んだ後方のライン上にボールをドロップできる救済方法。
これまでは曖昧だった救済エリアが、「ドロップ地点から1クラブレングス以内」と明確になったので、判断に迷わず済むようになりました。
【バンカー内のドロップにも新ルール】
バンカーの中で「これどうにも打てない…」という場面がありますよね。
そんな時に使えるのがアンプレヤブルの宣言。
でも以前は、「どんなにひどいライでもバンカーの中にしかドロップできない」というルールが、プレーヤーの頭を悩ませていました。
2023年以降は、2罰打を加えることで、バンカーの外にドロップできるようになりました。
これによって無理なショットを避けられるので、ミスのリスクを減らすことができます。
【ドロップのやり直し条件もシンプルに】
ドロップしたボールが救済エリアの外に出てしまった場合、従来は「これどうするんだっけ?」と迷ってしまうようなケースがよくありました。
今のルールでは、まず一度目のドロップで救済エリアから出たら、もう一度同じ方法でドロップ。
そして、それでも出てしまった場合は、ドロップではなくボールを置く(プレース)という手順に切り替えることが明確にルール化されました。
この流れがとても分かりやすくなったので、プレー中に焦ることが少なくなります。
まとめ
ドロップのルールは、2019年に大きく改定され、さらに2023年にも一部変更が加わりました。
戸惑うかもしれませんが、実際には要点を押さえてしまえば決して難しくありません。
ドロップの方法やエリアの指定がよりシンプルにわかりやすくなっているため、慣れればむしろスムーズにプレーできるようになります。
最新ルールを味方にして、安心してコースへ出かけましょう!