初心者が動画を参考にスライスを直そうとはしてはいけない理由

プレー・クラブ

ゴルフをはじめたての初心者は、ほぼ例外なくスライスに悩まされるものです。
地面にある硬いボールを遠くに飛ばそうとするとスライスするような振り方になるのがある意味自然なので、これは仕方がありません。
しかしなんとかスライスを直したいと思うのは当然。そこで動画サイトでレッスン動画を見まくってあれこれと試してみる方が多いでしょう。動画サイトで「スライスの直し方」と検索するとあっという間にヤマのような動画がヒットします。

ただ、これらの動画を見てスライスを直そうとするのは非常に危険です。ひとつ間違えると上達を大幅に遅らせることに繋がります。
今回はそのことを考えたいと思います。      

現象は同じでも原因はさまざま

本来基本的なスイングが出来上がってくればボールはフック回転するのが普通です。
初心者のうちは、その「基本的なスイング」ができていないためにスライスをするのですがスライスするという現象はみな同じでも、その原因は人によって違います。
グリップやアドレスに原因がある人もいるでしょう。バックスイングに原因がある人もいるでしょう。切り返しがちゃんとできる初心者もあまりいません。
そういった数多の原因の中から自分のスライスの一番の原因はなにか?ということを初心者が見極めるのはほとんど不可能です。

また、たとえばバックスイングに原因があるようにみえてもそのバックスイングになるのはアドレスやグリップが悪いからだといったようにいろいろな原因が絡み合っているのが普通ですからこれはもう初心者ではわかりません。

動画は不特定多数に向けたもの

では動画の内容そのものが有益なものでないかというと、けっしてそんなことはありません。
むしろ多くのプロが惜しげもなく情報を公開してくれており視聴する我々はその知識を無料で得ることができるわけですから本来非常にありがたく貴重なものであることは間違いがありません。

ただ、動画は特定の誰かに向けて作成配信されているわけではなく不特定多数の視聴者に向けたものですからどうしても一般論に近い内容になってしまいます。
その中から自分の原因に適したものを選んで視聴するというのは事実上不可能です。

次々の試してめちゃくちゃに

さらにたとえば自分にあったひとつの方法が運よく見つかって試してみたらうまくいったとしましょう。

しかし、一度の練習でうまくいっても次の練習では全然当たらなくなったなんてことが普通に起きてしまいます。
これは当然で新しいことを覚えようとした場合、身体がしっかりと覚えるまでは数か月かかるのが普通だからです。
でもここでまた悩みます。やっぱり違うんじゃないだろうか、と。
そして次の動画を見てまた試します。あとはこれの繰り返し。いつまでたっても身体はなにも覚えてくれません。これはなにも初心者だけに限ったことではなく中級者も陥る罠のループです。
偉そうに言っている筆者も過去に何度もこの罠のループにはまっています。それ以来あまり技術系の動画は見なくなりました。

レッスンが一番

自分で自分の欠点の原因が特定できない以上、人に見てもらうのが一番。ということで結局はレッスンを受けるのが早道だということになります。
これはなにも教室に通わなければならないというわけではありません。
練習場では30分いくら、といったピンポイントのレッスンを受け付けているところも多くあります。
そもそも社会人ゴルファーはあれこれ直すほど練習時間は取れません。ピンポイントのレッスンで自分のスライスの一番の原因を指摘してもらい、それを克服するための練習を教わったら、あとはひたすらその練習を繰り返しましょう。浮気はいけません。
数か月それができれば確実にステップアップしているはずです。

まとめ

動画サイトは非常に便利ですが、ややもすると情報過多になってしまいます。ましてや初心者のうちはなにが正しくてなにが間違っているか取捨選択することは難しいものです。
昔の諺で生兵法は大怪我の基という言葉もあります。やはり最初はきちんと人に見てもらうのが上達の早道といえるでしょう。

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