スコアにこだわり過ぎないでゴルフを楽しもう

ゴルフライフ

最近は若い人でゴルフを始める方も増え、ブームの兆しが見えていますね。
動画サイトなどでもゴルフに関連する動画が多数あがっていますが、そのほとんどが技術的な解説動画です。

確かにゴルフは初心者には難しく、はじめはなかなかうまく打てないものですし、ましてやコースとなるとそこそこ打つのは大変です。
しかしあまりにも技術面にフォーカスしすぎてスコアにこだわりすぎるとややもするとゴルフが苦しくなってしまうかもしれません。
今回は少しそんなお話をしてみたいと思います。

100切りできる人は30%くらい

初心者向けの記事などには必ずと言って良いほど「100切り」という文言が出てきます。ゴルフをはじめたからには100は切りたい、100が切れれば初心者卒業という概念が出来上がっている感じもしますが、とある調査によると全ゴルファーのうち100が切れる人の割合というのは30%程度ということです。
つまり大多数の人が100は切れていないことになります。

100が切れれば1人前といった風潮もあるようですが、そうすると70%のゴルファーは「半人前」のままということにもなります。
アスリートゴルファーや競技を目指す人を除いた一般ゴルファーだけで考えればその比率はもっと上がるでしょう。
仕事をしながら余暇を楽しむ趣味で、大多数の人が到達できない目標に達しないと半人前というのはそもそもおかしな話です。

もちろん上手く打てれば楽しいですし、少しでも上手くなりたいと考え少しづつでも達成できたことの喜びを感じるのはゴルフの大きな楽しみのひとつですが、それはあくまでも楽しみの「ひとつ」です。
にも関わらずあまりにも技術的な上達にこだわってしまうとゴルフそのものが少しつまらないものになってしまう危険もあります。

上級者至上主義の日本のゴルフ

ゴルフ業界にいた筆者が感じていたことですが、日本のゴルフを取り巻く環境はかつて上級者至上主義的なムードがありました。
簡単にいえば上手いひとはエライ人なのです。
少し極端な言い方をすれば上手い人は優越感を感じ下手な人は少し卑屈になるような環境がありました。

それはクラブに対する考え方にも反映されていました。難しいクラブを使う人は上手い人でエライのです。一昔前は簡単な上がりやすいアイアンやスポットの広い大型のドライバーを使うことは上級者にあるまじき行為で「恥ずかしいこと」とされていました。
いまではそんなことはありませんが、それは合理的な考え方でゴルフをするアメリカのプロが簡単なクラブを使ったからだんだんと変わっていっただけです。その名残は今でも残っています。その証拠にドライバーのロフト12度なんてクラブは売れないのでメーカーは出しません。多くのアマチュアはそのほうが打ちやすいのに、です。ですので12度のロフトのクラブに10.5度と刻印を打って販売したりしています。

スコアだけがゴルフじゃない

ゴルフにはハンデキャップというものがあります。なぜかハンデキャップは上手い人と下手な人を区分けするもののような感じがありますが、本来はどんな腕前の人も一緒に楽しむために設けられているものです。
最近はゴルフ業界も少しだけ変わってきて、若いゴルファー向けにウェアに力を入れたり会員権を買わずともほとんどのゴルフ場でプレーができるようになっています。
プレーフィーもかつての半額以下になりセルフプレーが主体になっています。
もちろんスロープレー問題やメンテナンス上のマナーの問題などがあるのですべてそれが正しいとは言いませんが、1日広大な緑の中で過ごせて仲間とワイワイやりながら過ごす時間というのは代えがたいものがあるはずです。大人になるとそうそう自然の中で1日過ごす遊びはありませんしね。
ちょっとくらいミスしても崖下や池にボールを奉納しても良いではないですか。あまり目くじらたてずに楽しく過ごそうと考えてみるのは大事なことではないでしょうか。

まとめ

ゴルフを始めた以上上手くなりたいのは当たり前、筆者もそう思っています。
しかし、社会人のゴルフはある意味「遊び」なのですからもう少し肩の力を抜いてバランスを失わないようにしないとゴルフそのものがつまらなくなってしまいかねません。
スコア以外にも楽しむポイントはたくさんある、それがゴルフの素晴らしさでもあります。

関連記事一覧