正確なドライバーでトッププロに!ツアーの人気者 笠りつ子選手

国内女子

笠りつ子選手はキャディを努めるお父様との二人三脚で勝利を重ねてきた、ツアー5勝を誇るトップ選手の一人です。
明るいキャラクターな上にファンの声援にもしっかり応えてくれるのでツアーでの人気が高く、各試合会場で見られる応援団「チーム笠」の声援にも熱いものがあります。
ツアープロ歴が10年を越えながらも、賞金ランキング上位に意気込みを見せる元気な笠りつ子選手を紹介します。

笠りつ子選手はどんな人?

笠選手は1987年熊本島県生まれ、お父様はゴルフ場経営をしお兄さんはプロゴルファーとまさしくゴルフ一家です。
9歳の時にお父様がコーチを務める名門ゴルフスクールへ入門してゴルフを始めました。
このスクールは上田桃子選手や古閑美保選手を輩出したスクールで、相当厳しく鍛えられたようです。

中学2年の時点ですでに頭角を現し九州ジュニアゴルフ選手権で優勝します。
さらに高校1年の時には九州女子アマチュアゴルフ選手権で当時の最年少での優勝を記録したりと、アマチュア時代にも活躍。
2006年にプロテストを一発で合格しプロデュビューし、2010年には賞金ランキング37位となり見事シード権を獲得しています。

2011年にニトリレディスゴルフトーナメントで念願の初優勝をし、2位に入った日本女子オープンを始めトップ10入りを7回と好調を維持。
賞金ランキングも10位とトッププレーヤーの仲間入りを果たします。
2012年のヤマハレディースオープン葛城でツアー2勝目、2015年のアクサレディスゴルフトーナメント優勝と順調に白星を重ねます。
そして2016年にはNEC軽井沢72ゴルフトーナメントと、初優勝をした思い出のニトリレディスゴルフトーナメントの年間2勝を挙げ賞金ランキングも3位と大躍進。
2018年5月時点でツアー5勝、通算獲得賞金も5億円を超えるトップ選手です。

飛んで曲がらない正確なショットが武器

彼女の大きな武器は正確で曲がらないショットで、特にドライバーは2017年トータルドライビングで1位とを獲得しています。
これはドライバーの飛距離とフェアウェイキープ率の2つの順位を合わせたもので、簡単に言うと「飛んで曲がらない」率の順位です。
例え飛距離が出てもあちこち行ってしまってはスコアに影響しますから、彼女のショットの正確さが上位で活躍している原動力です。
また残り2打でパーになるようグリーンに乗せるパーオン率が、全選手中2位であることからもわかるように、ドライバー以外も正確なショットを放ちます。

そのスイングの特徴はスイング中にコック(クラブを持った手首を親指方向に折る動作)をしないで打つ「ノーコック打法」にあります。
コックの動作はボールをヒットする手前で戻すことでクラブを加速させ飛距離をアップさせます。
しかし戻すタイミングが悪いと飛ぶ方向がブレるので、正確に打つのはなかなか難しいのです。
逆にコックをしなければ方向は正確になりますが、今度は飛距離がそれほど伸びません。
笠選手はコックを使いませんが身体をしっかり回す、ボディーターンで飛距離も手に入れています。
なるべく両脇を開けず手を身体と一体にして体全体の力を使い、正確でしかも飛ばせる彼女の打ち方は腕力の弱い女性にピッタリの打ち方です。
ぜひ動画で彼女の打ち方をチェックして取り入れてみて下さい。

まとめ

地元の熊本県が地震で被災した時には募金活動をし、年数が経った今でも忘れて欲しくないとチャリティーイベントを行っています。
また自慢のロングヘアーをばっさり切ってヘアードネーション(病気などで髪の毛を失った人のための医療用ウィッグに毛髪を寄付する活動)に提供したりと人情にも厚い笠選手。
ぜひツアーでのさらなる活躍を期待して応援しましょう。

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