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アマチュアにもお手本のクラブセッティング!リディア・コ選手

2018/05/25|ゴルフウィズ編集部

リディア・コ選手は韓国出身ニュージーランド国籍のアメリカツアーに参戦している女子プロゴルファーです。
10代のアマチュア時代からプロツアーで優勝するなど活躍をし、小柄でありながら欧米の選手と対等以上に戦う姿や、その若さと素朴なルックスもあってとても人気のある選手です。
大変レベルの高い選手なのですが意外とシンプルなゴルフをしていて、アマチュアでも参考になるところがたくさんある選手です。
それではどんな選手か見ていきましょう。

リディア・コ選手はどんな人?

1997年に韓国のソウル生まれ、ご両親とお姉さんの4人家族で、6歳の時に韓国から家族でニュージーランドへ移住し国籍を取得しています。
アマチュア世界ランキング130週連続1位、全米アマチュア選手権優勝など、プロになる前からアマチュア界では大変有名な選手でした。
その後2012年に14歳でオーストラリアのプロ大会で最年少優勝、15歳で米国女子プロツアー「CN カナディアン女子オープン」を制し、米ツアー史上最年少優勝記録を樹立しました。

その目覚ましい活躍から通常18歳にならないと認められないプロ転向を、特例の16歳で果たしています。
翌年のプロ1年目でも優勝を重ね史上最年少の17歳で獲得賞金が100万円ドルを突破、結局その2014年は賞金200万ドル(約2億円!)を越え、賞金ランキングも3位という破竹の勢い。
そしてついに2015年2月には史上最年少17歳9ヶ月で世界ランキング1位の座につきます。
また2016年のリオオリンピックではニュージーランド代表として出場し銀メダルを獲得。
その後も同年のエビアン選手権で女子選手最年少の18歳4ヶ月でメジャー初制覇するなど、2017年末時点でアメリカツアー14勝という若くして頂点を極めた女子プロゴルファーとなりました。

ちょっと桁外れすぎてため息しか出ませんが、そんな凄い選手がお隣韓国から現れたというのは、欧米人有利と思われがちなスポーツの世界では少し心強く応援したくなりますね。

アマチュアの日本人女性も真似たいクラブセッティング

リディア・コ選手がその名を有名にしていった10代半ばころは身長が165センチほどで、海外女子プロの中では特別体格に恵まれていたわけではありません。
しかしアプローチやバンカーショットが非常に上手く、2パットでパーになるようにグリーンに乗せる確率が常に上位にいます。
ドライバーが特別飛ばなくても戦えるという好例ですね。

また注目したいのがクラブセッティングで、このころ5番アイアンの代わりにユーティリティの5番(25度)を入れていました。
アイアンセットは通常5番からPWの6本ですが、5番アイアンは長いので小柄な女性には振りにくく、例え打てても女性のヘッドスピードだとボールがしっかり上がりません。
そこで日本の女子プロでも最近は5番アイアンの代わりに優しいユーティリティを入れて、アイアンは6番からという選手が多くなってきています。

リディア・コ選手も体格的にドライバーの飛距離を武器にするタイプではなかったので、5番アイアンを抜いて2打目以降のミスを減らしアプローチやバンカーを徹底的に磨いて世界と勝負していたのでしょう。
これは日本のアマチュアの女性のみなさんにもぜひ取り入れて頂きたい部分です。
ぐっとスコアが縮まるかもしれませんよ。

※ちなみにリディア・コ選手はさすが若いだけあって20歳で身長が173センチに成長し、2017年にクラブメーカーを変更したのを機にアイアンを5番からに変えています。

まとめ

10代半ばから世界のトップクラスで活躍していて、なんだか別世界の選手のようですが、2017年には未勝利で終わるという今までにない経験をしています。
周囲はスランプだなどと騒いでいますが、これくらいの選手になるとメンタルも強いので、良い経験ができたと早くも切り替えています。
苦労も味わい一皮むけたリディア・コ選手がどんなゴルフを見せてくれるか、楽しみに応援しましょう。

ゴルフウィズ
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