芝を知って攻めるパッティングを!今どきのグリーンを大研究

ゴルフライフ

ゴルフでスコアの決め手となるパッティング。
グリーン上の芝生について、ベントやコーライは聞いたことがあっても、どんどん進化しているグリーンの芝についてはわからなかったりしますよね。
そこでパッティングの際の参考になる、グリーンの芝についてご紹介していきます。

ゴルフ場のグリーンの芝の種類

どんどん進化しているゴルフ場のグリーンの芝の種類を見ていきます。

【ペンクロス】
1954年にペンシルベニア州立大学で育成された寒地型芝。
日本で最も使用された洋芝ですが、近年は高速化や気候への適合などからベント芝新品種の改良が進み、移行するゴルフ場も増えています。
主な採用コース:ジュンクラシックカントリークラブ、相模カンツリー倶楽部

【コーライ】
グリーンに使われているのはヒメコーライという暖地型芝。
コーライ芝よりも葉が細かくきめ細かいですが、ベンド芝に比べれば太く芝目ができやすい。
近年は高い管理技術で繊細なタッチを楽しめるようになっています。
主な採用コース:川奈ホテルゴルフコース、太宰府ゴルフ倶楽部

【バミューダグラス】
米国で近年増加中の暖地型芝で、改良により葉が柔らかくベントに近い仕上がりに。
暑さに強い上に速度を出しやすく、年間を通じてクオリティを維持できます。
ティフトンはバミューダグラスの新品種を生み出した地名で、チャンピオンドワーフやティフイーグルはそのブランド名。
主な採用コース:下関ゴルフ倶楽部、古賀ゴルフクラブ

【ニューベント】
ベント種に改良を重ね、誕生した品種の総称。
オーガスタナショナルでも採用されたと言われる、PennA2はその代表格です。
進化は加速し、L93系の新種007などは日本のコースでも採用されていて、さらに日本の夏に適した品種も育成されています。

主な採用コース:宍戸ヒルズカントリークラブ西C(L93、007など)、大相模カントリークラブ(962)、太平洋クラブ御殿場C(PennA2、ベンとクロスなど)、北六甲カントリー倶楽部東コース(PennG2)

芝の素朴な疑問を解決してスコアアップ

なんとなく見聞きする「芝目」に注目することで、スコアアップに役立てましょう。

【そもそも芝目とは】
芝目というのは芝の葉の向き。
ブラシをかけて葉を立てたり、方向を変えながら機械を行き来させて偏りをなくすようにしていますが、自然の力、特に太陽の東から西への動きでどうしても葉は傾きます。
なので西陽が強く当たるグリーンは西に向かって流れる傾向が強くなります。
目視でわからない傾きですが、これがパッティングに影響することもあります。

【グリーンが速い=いいゴルフ場と言われるのはなぜ?】
グリーンが速いことが良しとされるのは、速くするには手間がかかるから。
日本の管理技術は高く、海外からも視察に来るほどだそうです。

【練習グリーンと本グリーンは本当に速さが一緒?】
練習グリーンでその日のグリーンの状態を確認、などと言いますが、練習グリーンと本グリーンの速さは合っていないところも結構あります。

実は練習グリーンの方がコースのグリーンより速くなりがちなのです。
そのよく踏まれる場所ほど転がりやすいので、人がいない場所を選んで練習するのがオススメ。

【芝目の影響を受けにくいパッティング方法は】
芝目の影響を受けにくいパッティングの決め手は綺麗な順回転。
元々パッティングで順回転はかかりますが、その回転が弱かったり斜めの場合芝目の影響を受けるので、結果としてイメージよりも曲がったりショートしたりします。

カギはパターの芯でボールの赤道付近を打ち抜くこと。
グリップを短く持って、前傾を深めに構えるのがコツです。
そうするとパッティング中の上下動を抑えられ、芯でボールを捉えやすくなります。

まとめ

普段あまり気にしないグリーンの種類と芝目。
コーライやニューベント、アメリカで改良されたペンクロス、近年注目のバミューダグラスなどがあります。
どんな芝目でも影響を受けにくいのがしっかりと芯に当てるパッティングの順回転。
練習グリーンのあまり人が使用していないところでその日の状態を確認して、落ち着いてラウンドに臨みたいですね。

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