ゴルフクラブのグリップは10本ではなく5本の指で握ってみる

ゴルフウィズ編集部

ゴルフのプレーにおいて、ゴルフクラブのグリップは体とクラブを繋ぐ不可欠な要素です。
握り方が悪いとパワーやスピードは出ないし、方向性の乱れを招いてしまいます。
となると正確な握り方を養うための練習が重要。
グリップを正し鍛える「握り方の練習」をしてみましょう。

グリップを5本指で握ろう

ゴルフクラブのグリップを10本ではなく5本の指で握る理由と、指の使い方は次の通りです。

【10本指でしっかり握るのはダメ】
飛距離と方向性を両立させるのに効果があるのがグリップの握り方。
グリップは両手の10本指でしっかり握ると、次の3つの悪影響が出てしまいます。

・ 体全体が力んでしまう
・ コックが使えない
・ 腕のターンを使いすぎてしまう

だからと言って力を抜きすぎると飛ばないし、曲がってしまいます。
そのバランスを取るには、力加減よりも5本の指を使うことに注目。

【5本はこの指】
飛距離と方向性の両立に効果的なのが、5本の指を使う次のようなグリップの握り方です。

・ 右手はフェースの向きを管理するために親指と人差し指
・ 左手はクラブを早く強く振るために親指、中指、薬指

これを基盤にすれば、調子が悪くなった時の復調にも役立ちます。
もちろん5本の指だけを使うので、10本で握る時と比べて飛距離は落ちます。
その距離がいつもの半分くらいまで落ちてしまったら、それは体の動かし方が悪いから。

上手に使えるようになれば2割減くらいの距離まで飛ばせるようになります。
すると、その後10本指で握った際に以前より飛距離が伸びるという現象が起きます。

グリップの握り方ドリル

そこでグリップの握り方ドリルの3つをご紹介します。
まずは片手打ちから。

【左手3本指グリップでの片手打ち】
左手3本指の小さな力で支えられる=正しい軌道がすぐわかるようになります。
左手1本は「親指・中指・薬指」で握って打ちます。

その際バックスイングでもダウンスイングでも、左手の親指・中指・薬指だけでクラブを支えられなかったり、他2本(左人差し指・小指)を使いたくなったら、体とクラブの動きが悪く軌道がズレている状態です。
3本指に軽く力を入れているだけで振れる軌道は、ヘッドスピードが下がる原因を防ぎます。

【右手2本指グリップでの片手打ち】
次に右手2本指グリップでの片手打ちは、手首のスナップを使いながらボールを打ちます。
右手首のスナップはヘッドを走らせるために必要な動きなのですが、上手に脱力ができていないと使えません。

多くのゴルファーは右手が利き手で、最も器用に動くのが親指と人差し指。
この2本の指を使ってフェースをコントロールします。
スナップを使いつつ、フェースをスクエアに向けてインパクトする片手打ちで、ミートしながらまっすぐ飛ばせるようになるでしょう。

【5本指で握ってスイング】
次に両手の5本指で握ってスイング。
縦コックを意識して小さな振り幅からスタート。

・ ステップ1 : ハーフスイング
・ ステップ2 : スリークォーター
・ ステップ3 : フルスイング
・ ステップ4 : 10本指で握る

5本指でのグリップはうまく脱力できるので、10本指の時よりコックが使いやすくなります。
シャフトを立てるように縦コックを使って縦振りでスイングしましょう。
小さい振り幅から始めて、正確にミートできたら徐々に振り幅を大きくしていきます。

フルショットに近い振り幅になったら、左親指の腹にクラブが乗るようにしてください。
これでクラブの重みが消えないし、切り返しもスムーズになります。

【最後は10本指で握る】
最後のステップは10本指で握っても5本指で握る感覚を忘れない、です。
支える指が増えた分、力も出せるしクラブの操作もスムーズなりますが、練習してきた5本指を主役にスイングをしましょう

まとめ

ゴルフにおいて、飛距離と方向性を両立させるのに注目したいのがグリップの握り方。
10本の指でしっかり握るのではなく、5本の指を上手に使うこと。
5本の指でクラブを操作できるようになってから10本の指で握ってみると、今までの感覚と違ってスムーズにボールが飛ばせるようになります。

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