クラブを効率よく使うために朝の練習場やスタート前に行うこと

プレー・クラブ

朝の練習場やスタート前のひと工夫が、ラウンド中のミスを防ぎ安定したスイングを実現する鍵です。
プロもアマチュアも、クラブを効率よく使うことで、自然と飛距離と方向性が向上します。
遠心力に任せたスイングを目指してスムーズなプレーを楽しみましょう。

クラブを効率よく使うとは

クラブを効率よく使いこなすポイントは、体の軸を意識して遠心力に頼ることにあります。

【スイングにパワーは不要】
多くのゴルファーは、ボールを遠くに飛ばそうとして腕や肩に力を入れすぎてしまいがち。
しかし実際に重要なのは「パワー」ではなく「遠心力」を活用すること。
クラブを振り子のように使って、クラブヘッドの重さと遠心力を利用することで、無駄な力を使わずにボールを遠くに飛ばすことができるのです。

クラブの重さと遠心力が合わさると、スムーズで安定したスイングが実現し、力まずに飛距離が出せるようになります。

【軸を意識したスイング】
クラブを効率よく使うためには、自分の体の「軸」を意識することが大切。
自分を中心にしてクラブがスイングすることで、クラブヘッドが自然と加速し、スムーズな動きができます。

具体的には、自分を「駒」のように見立て回転する感覚でスイングを行うとよいでしょう。
スイング中に頭が左右に動きやすいなら、まず体の軸を安定させる練習から始めましょう。

【効率のよいクラブの使い方を体感する方法】
クラブを効率よく使うための最も簡単な方法は、実際に素振りをして感覚をつかむこと。
遠心力を利用するには、スイングの最下点でクラブヘッドが最大加速をする状態が理想です。
そのためには、スイング中に無駄な力を入れずに自然とクラブが振り抜けるよう意識することがポイント。

朝の練習場やスタート前に軽く素振りを行って、クラブが体の軸に対してどう動くかを確認することで、スイング中の遠心力を実感できます。

スタート前に行う3つの素振り

そこで、スイングのリズムと遠心力を引き出すための簡単な3つの素振りドリルをご紹介。
朝の練習場やスタート前に、ぜひ試してみてください。

【右手素振りで体に馴染ませる】
まず最初に行いたいのは「右手1本素振り」です。

・ ドライバーのヘッド側を右手で持つ
・ 手に力を入れず上半身だけで何度か素振りを行う
・ 続けて左手でも同じことを行う

この練習はあくまでクラブヘッドの重さを感じることが目的で、右手で打ちに行くことを防ぐ効果もあります
続けて左手でも同じことを行うと両手でのバランスが整うので、右手が強くなりすぎるのを防ぐ効果も期待できます。

【両手で水平素振りを行い、体の回転を体感する】
次に「両手での水平素振り」を行いましょう。

・ ドライバーを腰の高さに持ち上げる
・ 地面と平行に保ちながらゆっくりと素振りをする

スピードは必要はなくて、あくまで体の動きとクラブの動きをリンクさせることを意識。
これで体の回転と腕の動きが連動する感覚を体感できます。
特に長いクラブが苦手な人には効果的で、スイングリズムのイメージがつかみやすくなります。

【スプリットハンド 素振りで遠心力を確認】
最後に「スプリットハンド素振り」を行います。

・ 右手と左手を少し離してグリップ
・ クラブの動きに集中して素振りを行う
・ 左手主導でクラブを振り抜く感覚を意識

実際にボールを打ってもいいのですが、あくまで遠心力を感じる練習として行うのが目的です。

この素振りを行うと、ボールに当てに行こうとする動作が減って、クラブの自然な動きを体感できます。
右手が強すぎるとクラブヘッドが左に飛ぶ傾向が出るので、ここで右手の力をコントロールすることが大切です。

まとめ

クラブを効率よく使うには、力を抜いて遠心力に任せて振る感覚を身につけることが重要です。
朝の練習場やスタート前に3つの素振りドリル(右手1本素振り、両手での水平素振り、スプリットハンド素振り)を行うことで、スイングリズムが安定し、ミスを最小限に抑えることが可能になります。
遠心力を生かした自然なスイングを習得して、ゴルフをより楽しみましょう。

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