お手軽リペアの決定版。自分でできるグリップ交換

その他

ゴルフクラブのリペアで、一番最初に挑戦するのはグリップ交換という方が多いのではないかと思います。
古くなったりすり減ったグリップを交換する、ということもありますしドライバー、フェアウェイウッド、アイアンのグリップを揃えてフィーリングを合わせるという交換もあるでしょう。
グリップ交換はお店にもよりますが1本数百円かかります。ずっとゴルフを続けていくのであれば、グリップの交換は何度もするものですから、やり方を覚えて自分でやってしまいましょう!

グリップ交換を考えるのはどんな時?

グリップの交換を考えると良いのはどんな時でしょうか?
いくつかのパターンをあげてみたいと思います。

・グリップが摩耗した
長く使っているとグリップが摩耗してきます。またグリップが悪くスイング中に指がズレるクセのある方ですと、その摩耗も早くなってきます。摩耗したら即交換です。

・グリップが硬化してきた
グリップは経年劣化してきます。まったく使っていなくても時間とともに弾力が無くなり滑りやすくなってしまいます。メーカーなどでは6か月くらいでの交換を推奨していますが、実際には1年から2年くらいは大丈夫なものがほとんどです。
グリップしたときの弾力が減ってきたら交換のタイミングでしょう。

・中古クラブを買った
最近は中古クラブも程度の良いものが沢山出回っているので、最初に中古でそろえる方もいるでしょう。中古のクラブの場合グリップがヘたっているケースもありますし、逆にグリップが摩耗している為価格が安くなっているものもあります。
そういったものを狙って、グリップだけ自分で変えるという選択も面白いのではないでしょうか。

・パター以外のクラブのグリップを揃える
特に中上級者の方は、実践されている方が多いのですが、パター以外のクラブのフィーリングを統一するためにグリップを全部揃える方も多くいます。
多くの方がアイアンとウッド、ドライバー、ウエッジは別々のブランドを使います。
そのまま使うと、ドライバーのグリップとアイアンのグリップ、ウエッジのグリップなどが全部別々のグリップになってしまいます。
少しの違いであれば、まだ我慢もできますがソフトなラバーグリップとコード入りのハードなグリップが混在してしまっていたりすると、やはりフィーリングを合わせのはなかなか大変です。これを統一するためにパター以外のグリップをすべて自分の気に入ったグリップに交換して揃えるわけです。

グリップの選び方

実際に交換するグリップを選ぶ場合ですが、いくつか注意点があります。
まずは口径です。グリップにはM-58とかL-56とかいった口径の種類があります。
たとえばメンズのクラブにレディスグリップをつける、といったような特殊なことをしない限り、あまり気にしなくても大丈夫ですが買う時に56と58が混在してしまったりすると仕上がりの太さが変わってしまいます。
また重量が変わってしまうとスイングバランスが変わってしまいます。普通の市販のグリップであればだいたい同じような重さなので特に神経質になる必要はありませんが、特殊なグリップを装着したいときは重さも気にしておきましょう。
グリップの種類としてはコード入りのハードなもの、バックラインのあるものなどいろいろありますので好みにあったものを選びましょう。

交換に必要なもの

グリップ交換に必要なものは
・カッター
古いグリップを切るものです。慣れないと普通のカッターは危ないですしシャフトを傷つける可能性もあります。グリップ交換専用のカッターも売っていますので心配な方はそういったものを準備しましょう。

・両面テープ
さすがに文房具用のやつでは、厚みが足りません。最初はゴルフショップで売っているものが確実ですが、慣れたらホームセンターなどで調達したほうが割安です。

・揮発油
グリップを差し込む時に使う揮発性のオイル、具体的にはガソリンやシンナーです。
ただ、どちらも入手に少々難がありますので、手に入れたられない場合はゴルフショップでグリップ交換用オイルを求めましょう。

交換方法

では実際の交換方法を簡単にご説明していきます。揮発油を使うのでできれば屋外で。どうしても室内でおこなう場合は換気に十分留意してください。

・古いグリップを外す
カッターでヘッド側の細いところに縦に切れ目を入れます。ある程度切れ目を入れたら両手で左右に引き裂くような感じで引っ張ると簡単に外れます。
・古い両面テープを除去する
揮発油を使い雑巾などで古いテープを取り去っていきます。

・両面テープを巻く
テーブはシャフトに沿って縦に貼る方法と螺旋状に巻く方法があります。装着するグリップの全長よりも少し短めに貼りましょう。最後にシャフトのお尻の部分に上からテープをはってシャフトの穴を塞ぐようにします。

・揮発油を使いグリップを差込む
まず装着するグリップの中に揮発油を入れます。お尻に小さな穴が空いているので指で塞いで入れて下さい。その後両方の指で液がもれないように塞いでグリップをシェイクし揮発油を全体に行き渡らせます。
次にグリップの中の揮発油をシャフトに巻いた両面テープ全体にかけてください。

・グリップを差込む
揮発油をかけたら一気にグリップを差込みます。揮発油が乾くまでは修正が可能ですので細かい修正は入れてからしましょう。
この時注意したいのは長さです。向きなどは皆さん神経質に直しますが、意外とグリップの長さを修正しない方がいらっしゃいます。
グリップを装着したら、まだ使っていない新品のグリップと比べて長さを合わせましょう。過度にひっぱって伸びていたり、逆に短かったりすると握った時の太さが変わってしまいます。

交換したら半日から1日、そのままにしておけばだいたいくっつきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。グリップは言うまでもなく身体とクラブを繋ぐ接点です。古いグリップやすり減ったグリップ、自分に合っていないグリップを使っていると、それだけでゴルフが難しくなってしまいます。
グリップは消耗品といえるものですので定期的に交換をするようにしたいものです。
自分で交換できればお金も節約できますし、クラブにより一層の愛情が沸くのではないかと思います。

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