どれが正しい?レッスン記事で迷わないために知っておきたいこと

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ゴルフ雑誌をはじめネット上にはゴルフのレッスン記事が溢れています。スライスの直し方、フックの直し方、ドライバーの打ち方。中には250ヤード飛ばすなんてのもあります。しかしよくよく読んでみるとこっちの記事と、あっちの記事。書いてあることが正反対なんてことがあります。なぜこんなことがあり得るのでしょうか?

元の欠点によりアドバイスが変わる

いくつか例をあげてみましょう。

・体は止めて腕を振れ
・体の動きを止めずに腕をリードしろ
どちらも良くみかける内容です。しかし言っていることはまさに正反対です。
ではどちらが正しいのでしょうか?
結論から言うと、どちらも正解です。
スイングをするときに下半身が左右にスウェーしてしまうようなスイングをしていたり、振り遅れてしまっているようなスイングをしている人にアドバイスする場合は、体を動かさずに腕だけ振る意識が必要になってきます。
逆に下半身が動かずに上体が突っ込んでしまっているようなスイングをしている場合には、切り返しで下半身から始動するようにしなくてはならないため、積極的に体を使って振るようなアドバイスが必要になってきます。

・頭は最後まで残せ
・頭は残しすぎるな
これもまったく逆のことを言っていますね。
スイングの時に上体の角度が変わってしまい、起き上がってしまうようなクセのある方には頭を残せ、というアドバイスが有効になります。
まれに打ち終わったあともボールがあった位置を凝視するように練習をしている方もいらっしゃいますが、本来であれば「無いもの」を見ていたって何の意味もありません。
あくまでもインパクトの時に体が起きてしまうクセの矯正のためのアドバイスです。
特に上体が起きてしまうような欠点が無い人が頭を残すことを意識しすぎると、体の動きが止まってしまいスイングスピードも落ちますし、ひとつ間違えるとチーピンがきます。

原因により対処は変わる

なかなか治らない身体の不調がある場合、皆さんはどうなさるでしょうか?
普通は、病院に行きますね。
ちょっとした鼻かぜくらいならともかく、そうでない場合何年も家庭向けの医学書を読んで治そうとする方はいらっしゃらないでしょう。
ゴルフも同じです。何年も続くスライスなどのミスを自分であれこれいじってもなかなかうまくはいきません。
なぜなら、「原因」がしっかりとつかめていないからです。
ボールが曲がる、とかダフる、といった「現象」だけを見て対応をしたとしても、その「現象」がおこる「原因」がわからないと正しい対処ができません。
同じスライスでも、Aという原因でスライスしている方とBという原因でスライスしている方では修正のポイントが当然異なってきます。

まずはきちんと原因をつかむ

雑誌などの記事では不特定多数の読者に対して情報を発信しますので、こちらの記事ではAという原因について、別の記事はBの原因についての記事といった形になります。
ですので、まず自分のスイングがどうなっているのか、どういうクセがあるのか、根本的なミスの原因はどこにあるのか、を把握しなくては記事の選別ができません。
できればスポット的な利用でも構いませんので、プロのレッスンを受けて自分のスイングの問題点をしっかり認識するとことから始めましょう。

まとめ
ゴルフ雑誌やWEB上のレッスン記事。書いてあること自体は非常に有益であると思います。ただし、それは読み手が正しく自分のスイングを理解して情報を取捨選択できる、という前提のもとになってくるでしょう。
たとえば、スライスを治すという記事でも自分の原因にあてはまった対処でなければスライスが治らないばかりか、余計にスイングをおかしくしてしまうことになります。
まずは自分のスイングがどうなっているのか?きちんと評価することが大切ではないかと思います。

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