違いがよくわからないゴルフ場の「杭」の種類と意味を解説
ゴルフ場にある杭の色について、今一度確認してみましょう。
初心者だけでなく、経験あるゴルファーでも、白、黄、赤、青などの杭の色による違いを正しく理解していないことがあります。
これらの杭が示す救済措置には微妙な違いがあるため、その役割について改めて説明します。
色々ある杭それぞれの役割とルールの違い
ゴルフ場を回って目にするさまざまな色の杭。
その「杭」の種類と意味についてご紹介します。
【白杭(アウトオブバウンズ):ボールが外に出るとプレー不可】
白い杭は「アウトオブバウンズ(OB)」を示すもので、コース外や禁止エリアを示します。
ボールがこのエリアを越えると、その地点から再度ショットを行い、1打のペナルティが加算されます。
【黄色杭(ペナルティエリア):水や池に接するエリア】
黄色い杭は、コース上の池や川など水域を含む「ペナルティエリア」を示します。
このエリアにボールが入ると、2つの選択肢があって、ペナルティなしで打つか、ペナルティを受けてドロップして次のショットを行います。
【赤杭(ラテラルウォーターハザード):横に広がる水域を示す】
赤い杭もペナルティエリアを示しますが、主に横方向に広がる水域、例えば川や小川などです。
黄色杭と同様に、ペナルティを受けて再ショットが可能です。
赤杭のエリアは、サイドからの救済も可能。
【青杭】
青い杭は、芝生の養成や保護のため、ゴルフ場がプレーを避けてほしい修理地を示しています。
青杭内に入ったボールは、ペナルティなしで取り出し、ホールに近づかない範囲で2クラブレングス以内にドロップし、プレーを再開することが可能です。
【ヤード杭】
残りの距離を教えてくれるヤーデージ杭は、距離計がなくても距離の目安として役立ちます。
白い杭に数字が表示されていることや、横縞の数で残りの距離が示されている場合もあります。
【トラ杭】
黄色に黒の横縞が入ったトラ杭を見たことがあるかもしれませんね。
これは特に河川敷のコースでよく見られます。
この杭は、隣接するホールなどでプレーを制限したい際に設置されることが多く、ゴルフ場のローカルルールに基づいて運用されます。
そのため、プレー時にはゴルフ場のルールをしっかり確認しておく必要があります。
救済措置と杭の色による判断基準
色分けされた杭によって救済措置が異なります。
【白杭エリアの救済措置:アウトオブバウンズの厳格ルール】
白杭を越えた場合、基本的には元の打った場所に戻り、1打のペナルティを加算して再ショットを行います。
ティーショットがOBの場合は、ティーイングエリアから3打目として打ちます。
ティーイングエリアに「OBの場合は前進4打で特設ティから」とあれば、特設ティから4打目として打ちます。
もし2打目以降がOBゾーンに入った場合には、1打罰を加えて「直前にストロークを行った元の場所」からボールをドロップして再開のプレーをします。
「元の場所」には定義があって、フェアウェイやラフから打った、その、今打った場所のことです。
初心者には厳しいルールですが、覚えておきましょう。
【黄色杭エリアでの選択肢:直線距離での救済かペナルティでの再ショット】
黄色杭のエリアでは、通常はその地点からドロップしてペナルティを受けるか、池や水の直前に戻り再ショットを行います。
これも1打のペナルティが加わりますが、場合によってはリスクを取らずに戻るのが得策です。
【赤杭エリアの特別な救済措置:サイドからの救済も可能】
赤杭エリアの場合は、横からの救済も可能。
これは、池や川の横に出た場合にその場所からドロップしてプレーを続けることができます。
この柔軟なルールは、女性ゴルファーにも取り入れやすい点ですね。
まとめ
ゴルフ場に設置されている杭の色は、それぞれ異なるルールを示し、救済措置も違います。
特に、白、黄色、赤、青の杭については基本的な知識を理解することが重要です。
ご紹介した内容からこれらのルールを再確認し、ゴルフ場でのプレーをより楽しみましょう!