バウンス角はクラブのソールの抜けを左右する重要ポイント!

プレー・クラブ

ゴルフクラブのソールの抜けを左右する重要ポイント「バウンス角」。
ウェッジでよく耳にしますが、他のアイアンでも、バウンス角はソールの抜け具合に影響します。
その効果はクラブの形状だけでなくフェースの開き具合でも変わります。どのようなことなのか見ていきましょう。

よく耳にするバウンス角をどう見るか

クラブ選びの重要ポイントのひとつがバウンス角なのですが、その角度だけを見てウェッジ選びをするのは危険かもしれません。
そのポイントを見ていきます。

【バウンス角はクラブ選びの重要ポイント】
バウンス角がクラブ設計で重視されるようになったのは、1930年代にバウンスソール型のサンドウェッジが発表されてから。
今ではバウンス角はウェッジはもとよりアイアンの機能を左右する重要ポイントとして知られるようになりました。

昔はソールがフラットなアイアンやウェッジも多かったのですが、最近は前後左右にラウンドが付いたソールが多くなっています。
これらの結果、多少のヘッドの入り方の違いが許容できるようになった一方、バウンス角の計測と実効ははっきりしなくなってきました。

【実際のバウンス角はわかりにくい】
パッと見てソール幅が広くても、ラウンドしていると実際に地面にあたる面積は小さくなるなどバウンス角は見た目ではわかりにくいです。
山形の2段ソールになっているものも登場しました。
単純にバウンス角だけでなく、厳密にはその当たる実効面の角度を計測する必要が出てきています。

【バウンス角の計測方法とそのほかの効果】
バウンス角の数値は、ソール面の真ん中、ラウンドの頂点部分にあてがった平面とフェース面のなす角度を計測して、そこからロフト角を差し引いたものです。
そしてインパクト時のソールの接地面積とバウンス角の大きさとの兼ね合いでバウンス効果が決まります。

実効ソール幅が狭いと、バウンス角が大きくてもはね方は少なくなります。
またバンカーなどでフェースを開いてロフト角を増やすほど、実質的なバウンス角も増えます。
ちょっと難しい話ですが、結局は自分の使い方に合うかどうかがウェッジ選びのポイントですね。

ウェッジを選びの参考になるフィッティング

最近ではウェッジ選びに役立つフィッティングも登場しています。

【ウェッジ選びはどうする】
ウェッジ選びでは、ヘッドスピードが比較的速いなら、バウンス形状は比較的シンプルなものを選んでOKです。
ただシンプルでよいと言っても、バンカーの砂質やアプローチのライに合わせたいなどを考えると、バリエーションが多すぎて悩んでしまうかもしれませんね。

そんな中で例えば「ゴルフ5」ではウェッジフィッティングを行っています。
ここでは自分の打ち方を加味したクラブ選びが可能です。
参考までにご紹介します。

【ウェッジフィッティング】
ゴルフ5が行っているウェッジフィッティング。
基準となる指定クラブで試打をして次のようなデータをとります。

・ 打球の打ち出し角
・ ヘッドのブロー角(入射角)
・ インパクト時のライ角

そして9グループに分けられたウェッジのグループ中から、計測データからぴったりなグループを勧めてくれるというシステム。
この魅力は、自分好みのフェースの開き方で打って打ったデータが取れるところ。
フェースを開くとバウンス角は数値以上に大きくなるし、ソール面も斜めに動かすことになるので、バウンス効果はかなり変わりますね。

試打用のマットは毛足が長い「ラフ芝マット」なので、よりコースに近いデータがとれます。
こういったフィッティングが広がれば、バウンス形状、バウンス角の違いをよりシビアに判断できそうです

まとめ

バウンス角は度数でいうと、アイアンなら9度以下、ウェッジでも8~14度。
ただバウンスの角度が何度かということよりも、形状で変わったり、フェースをどう開く打ち方をするかでもその効果は変わってきます。
選ぶ際にどうしたらよいかも悩んでしまいますが、近頃はゴルフショップでフィッティングも行っているので利用してみるのも手ですね。

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