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アプローチはなぜ難しいのか?

2020/10/01|ゴルフウィズ編集部

グリーン周りからピンに寄せるアプローチは意外と苦手意識のある人も多いのではないでしょうか。短い距離なのにけして簡単ではないアプローチショット。ドライバーのように長いクラブで遠くに飛ばさなければならないわけではないのになぜ難しいのでしょう。今回はアプローチショットの難しさについてのお話しです。

アプローチの目的はなにか

わかりきったことのようですが、まずアプローチの目的はなんなのかを今一度考えてみましょう。
これは言うまでもなくピンに寄せること。あわよくばそのままカップインなんてことを考えることもあるかもしれません。
つまり、非常に狙いのマトが小さいわけです。コースに行く前は冷静に、アプローチはとりあえず乗れば良いんだ、と考えていたとしても実際にコースに行くとどうしても欲が出ます。またある程度以上のスコアを出そうと思ったら、とりあえずアプローチはグリーンに乗れば良いというわけにもいきません。
当たり前ですが、ゴルフはカップに近づけば近づくほど1打の精度が求められます。つまりアプローチはパッティングの次に精度が必要なショットなのです。
そこにまずアプローチの根本的な難しさがあります。

アプローチはチェックすべき項目が多い

マトが小さいことに加えてアプローチの場合、結果に影響を及ぼす要素が多岐に渡ります。それらをきちんとチェックして望まなくてはなりません。
いくつか例をあげてみましょう。

・グリーンの状態
カップに寄せたいわけですから、当然グリーンの傾斜などを考慮する必要があります。カップに向かって上りなのか下りなのか、またカップの向こう側も同様に傾斜がどうなっているのかを考えないとボールを落とす場所が定まりません。いわばロングパットと同じような読みが必要となります。

・ボールの落としどころの状態
グリーンの状態と同じく、落としどころ周辺の状態も考慮する必要があります。直接グリーンに落とせるのか、カラーにワンクッションさせるならカラーの芝の深さや傾斜がどうなっているのかなどを見きわめます。

・ボールのライの状態
これも非常に重要な要素です。もちろんフルショットのアイアンショットなどでもディボットに入っていたりラフだったりすれば打ち方に制限が出てきますがアプローチは一段と影響が強くなります。
芝が薄いようなところにボールがある場合はロフトが多くバンスが強いクラブは地面に跳ねられてしまうために使えません。バンカー越えでエッジからピンまでの距離が短いような状況で芝が薄いところにボールがあると難易度が非常に高くなります。
また逆にラフでボールがかなり浮いているような場合もだるま落としの危険を考えなくてはなりません。

いかがでしょうか。これらの要素を全部組み合わせて考えて一番寄る確率の高いクラブや打ち方を選択する必要があるわけです。
経験値がある程度ないと短い時間でベストの選択をするのは非常に難しいのがわかると思います。

そもそも練習環境が無い

練習場でももちろんアプローチの練習は可能です。距離感を養うことは重要ですが、先述したような傾斜の読みやどんなライならどんな打ち方が可能か、といったことはやはりコースの環境でなくては練習することができません。
パッティングとアプローチはやはりなかなか練習場だけでは難しいですね。
ゴルフが上手くなるためには、まずラウンド数を増やさなくてはならないと言われるのはコースでなければ経験できないことが多いからで、とりわけアプローチは経験から学ぶことが多いものです。

まとめ

ラウンドのスコアが悪く、あとから反省点を振り返っても意外と思い出すのはOBを打ったり池に入れたシーンでしょう。もちろんそれは反省すべきかもしれませんがアプローチが寄らなかったことを忘れていたりしないでしょうか。ただでさえ難しいうえに練習もどうしても後回しになってしまいがちではありませんか?
それは半ば仕方がないことかもしれませんが、練習に対するモチベーションを上げづらいのも実はアプローチの難しさのひとつです。
一度で良いので練習場にウエッジだけを持って行ってみませんか?今までと違う世界が開けるかもしれません。

ゴルフウィズ
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