クラブを使ったお手軽トレーニングでラウンド前に可動域UP
ラウンド前に体がなんとなく重くてスイングが固い…そんな日、ありますよね。
実はクラブ1本あれば、可動域をじわっと広げてスイングのキレまで変わる簡単トレーニングができるのです。
そこで忙しいゴルファーでもすぐ取り入れられる「クラブ活用ストレッチ」をご紹介します。
クラブ1本でできる可動域アップの基本動作
ラウンド前にクラブが1本あれば全身を大きく動かせる準備運動ができます。
特に肩まわりや胸郭を広げることで、クラブの振り抜けが驚くほどスムーズに。
【肩まわりをゆっくり解放する「クラブ肩回し」】
「クラブ肩回し」で肩の可動域が広がると、テークバックの始動が軽くなり、スムーズにクラブを上げやすくなります。
・ 両手でクラブを持ち腕はまっすぐ伸ばす
・ 頭の上を通すように前後へゆっくり回す
・ 最初は小さな動きで慣れてきたら徐々に大きく
ポイントは無理に反らないで、肩甲骨がじわっと動く感覚を意識すること。
軽い動作ですが、肩まわりが一気に解放され、上半身が軽くなったような感覚になります。
【胸まわりを広げる「胸郭オープンストレッチ」】
胸まわりが固まっていると上体のねじりが深まらず、飛距離のロスにもつながります。
「胸郭オープンストレッチ」をしてみましょう。
・ クラブを肩の後ろに担ぐ
・ 足は肩幅で姿勢は自然に
・ 左右にゆっくり回旋し胸を気持ちよく広げる
これでトップの位置が安定するので、上半身のしなりが増して飛距離が変わります。
胸が広がるだけで、スイングの伸びが見違えるほど変わります。
【股関節を目覚めさせる「クラブを使ったヒッププッシュ」】
股関節がサビついていると、上半身だけで振りに行く悪い癖が出やすくなります。
「クラブを使ったヒッププッシュ」を行ってみましょう。
・ クラブを前に立てて軽く支えにする
・ お尻を後ろに引くように上体を倒す
・ 太ももの裏からお尻にかけて伸びる感覚を味わう
ポイントは、背中は丸めずゆっくりと、下半身主導の感覚を意識すること。
股関節が目覚めると、下半身の安定感がぐっと増しスイングの軸もブレにくくなります。
スイングの質を底上げするクラブ連動エクササイズ
クラブでスイングの動きに近づけながら体を動かせば、その日のショットの精度が上がります。
可動域とリズム、どちらも整う万能メニューです。
【回旋力を高める「クラブツイストエクササイズ」】
スイングに必要なひねり戻しの感覚を得るウォームアップが「クラブツイストエクササイズ」。
・ 肩にクラブを担ぐ
・ 軽く膝を曲げてアスレチック姿勢に
・ お腹を中心に左右へひねる
このとき腕で回さないように、そしてお腹(腹斜筋)が働くのを感じましょう。
軸回転が整うことでインパクトも安定し、方向性のズレが少なくなります。
【体重移動を整える「クラブシフトステップ」】
バランスのいい体重移動は、飛ばしと方向性の安定に欠かせません。
そこで「クラブシフトステップ」をご紹介。
・ クラブを軽く前に構える
・ 右→左→右とリズム良く重心を移す
・ 上半身はブレないように意識
これで下半身リードの感覚がつかめるので、朝イチショットのミスを減らすことができます。
【フィニッシュまでの流れを確認する「ハーフスイング伸ばし」】
仕上げに「ハーフスイング伸ばし」を行うことで、その日のショット全体が落ち着きます。
・ 大きく振らなくてOK
・ 腰から腰までの振り幅でゆっくり
・ フォロースルーで体が伸びる感覚を確かめる
体の回転とクラブの動きを同調させるようにして、無理に力を入れないようにしましょう。
これを最後に行うことで、スイング全体のリズムとフィーリングが整うでしょう。
まとめ
クラブ1本を使ったウォームアップは、短時間で可動域が広がり、スイングの軌道やテンポまで整う優れた準備運動です。
肩まわり、胸郭、股関節の基本ストレッチに加え、ツイストや体重移動、ハーフスイングなどの実践的な動きを組み合わせることで、ラウンド前のコンディションが驚くほどスムーズに整います。
難しい動きは一切ないので、次のラウンドからぜひルーティンに加えてみてくださいね。
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