ツアーでも実績があるスパイダー型パターはこれからの定番?

プレー・クラブ

2008年に登場し、多くのゴルファーに愛されツアーでも実績があるテーラーメイドの「スパイダーパター」。
今では他メーカーからもその特徴をいかしたパターが発売されています。

「スパイダー型」とも言われ定番と化しているこのパターが、どう変化してきているのか見ていきます!

スパイダー型はどのようなパター

ツアーで10年以上の実績のあるスパイダー型はどのようなパターでしょうか。

【特徴】
スパイダー型パターの特徴は、ヘッド後方の左右に重りが付いていることです。
これによって、打点がトウやヒールにずれてもヘッドがぐらつかず、まっすぐボールを押し出してくれます。
スイートエリアが広いのでアベレージゴルファーにとってもメリットとなりますね。

【スパイダーパターのはじまり】
今では他のメーカーに追われる側となったこのパターですが、もともとはオデッセイの大ヒットパター「ホワイト・ホット2ボール」に対抗して生まれたと言われています。
2000年に生まれた「2ボール」は当時としては特異な形状をしていました。
最強女子プロだったアニカ・ソレンスタムが起用したことでその名が広がったパターです。

この、まっすぐストロークしやすい大型パターの進化の過程で生まれたのがテーラーメイドの「スパイダーパター」のはじまりです。

【ツアーで見られるスパイダーパター】
・ 2008年J・B・ホームズがFBRオープンで優勝
・ 2012年ジェイソン・デイがザ・プレーヤーズ選手権で優勝
・ 2017年セルヒオ・ガルシアがマスターズで優勝
・ 2019年年間王者ローリー・マキロイが使用

2008年当時ブレード型が多かったツアーにおいて、スパイダー型でJ・B・ホームズが優勝し、この10年で着々と実績を積み上げています!

スパイダー型パターの扱い方

とても魅力的なパターですが、それに合った打ち方をすることでとの特徴が活かせます。
【体重移動をしながら勢いをつけてゆっくりテークバック】

水が入ったバケツを振り回すとき、最初に勢いを付けないとスムーズに動き出せないのと同じで、ヘッドの後方が重いパターを振るときも動き出しには力が必要です。
そこでアドレスで左側に体重を乗せておき、右側に体重移動をしながらテークバックするとヘッドに勢いが付いてスムーズにゆっくりテークバックできます。

【打点がずれてもまっすぐ転がって距離も落ちない】
アマチュアゴルファーの多くは打点がズレているといいます。
たとえスクエアな状態でインパクトしても、打点がトウやヒールにズレると衝撃でヘッドがぶれて、距離も方向にもズレが生じるのです。

しかし、深い重心でウェートが後方についたスパイダー型なら、打点がズレてもヘッドがぶれずにまっすぐ動くので距離と方向のズレを抑えられます。
実際にパターロボットを使って、スパイダー型、ツノ型、幅広ブレード型で打点をズラして打比べてみると、スパイダー型は距離の減少と方向性のズレが最も少なくミスヒットに強いことがわかりました。

ただしヘッドの後方に重量が集中したパターは、ヘッドの慣性モーメントが大きい分ヘッドの動きがコントロールしづらいです。
その心配は、ゆっくり左右に動かすことで解決できます。

【速いテンポでも触れる大型マレットも】
ヘッド後方の左右にウェートがついたネオマレットパター。
2020年現在最新モデルではテーラーメイド、オデッセイ、ピンの3社から出ています。
どれもミスヒットに強いですが、ウェートの重さでストロークのテンポが速いタイプとゆっくりのタイプがあるので、購入を検討する際にはそれぞれの特徴をつかみたいですね。

・ テーラーメイドは速いテンポで振れる
・ オデッセイはある程度速くもゆっくりも振れる
・ ピンはテンポはゆっくり振るのみ

まとめ

スパイダー型パターは定番の一つとなる方向のようですね。
メーカーによるヘッドの形状だけでなくネックの形状もさまざまです。
それによって、ストロークの軌道まで選べるようになりました。

スパイダー型のメリットを活かしつつ、選択肢が広がることはとても興味深いですね!
新たなパターの候補になるかもしれませんね!

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