ゴルフスイングの目に見えない「軸」というものの真相はこれ

ゴルフライフ

ゴルフのスイング中によく「軸を保って振ること」などと「軸」について言われることがあると思います。
昔からレッスンなどで耳にすることですが、その軸というのは実際には目に見えないものですよね。
自分で感じるものということなのかどうなのか、見ていきましょう!

スイングの軸は感じるもの

ゴルフでスイングの重要な概念の一つに「軸」がありますが、それは目に見えないものなので、なんとなく意識するという感じかもしれません。

【軸は結局何なのか】
スイングは回転運動です。
回転運動には軸が絶対に必要なので、スイングのことでよく耳にしますね。
ところがその軸を説明するのに、どれくらいの太さで、いくつあってどこにあるのか、動くのか動かないのか、またどう作るのか、多くの表現が必要になってきます。
それが多くのゴルファーを悩ませることに。

【軸は見えない】
軸は目に見えません。
だとすると、どこにあるのかどう使うのかは、自分で感じるしかないのです。
イメージするのは頭のてっぺんに紐のついた人形。
紐で頭を引っ張られることで、体の中に軸が出来ることが感じられます。

スイングはアドレス時に感じる、この軸を中心に行う回転運動です。
軸は全く動かないわけではなく、動くか動かないかで言えば、ある程度は動くのが自然です。
軸を全く動かさないで振ると手打ちになってしまいます。

ただ動くといっても、前後左右に傾いたり回転運動の枠の外まで動きすぎるのは違います。
そこまで動くと、いわゆる軸がブレるという現象に。

【力の使い方が重要】
軸に対するプロとアマの違いをいうなら、それは力の使い方の違いで、アマチュアの場合は、上体の力、特に腕の力だけで振ろうとします。
実はこの状態のリキみこそが、軸がぶれる原因なのです。

これに対してプロの場合は、同じ力でも「地から」のパワーを使います。
いわゆる下半身主導のスイングです。
このことに注目すれば軸が生まれてきます。

リキみを消して軸をしっかりつくる

目に見えない軸を感じられないのはリキみがあるから。
ということでそのリキみを減らしていきましょう。

【姿勢に気を付ける】
なぜ上体のリキみが生まれるのでしょうか。
ひとつは姿勢が悪いからです。
これは体を前後左右に傾けてみればわかりますが、不安定になればなるほど、上体に力が入るものです。
自分がどうバランスをとって立っているのかがわからないと、そもそも軸がイメージできません。

例えば畑岡奈紗プロの場合、打つ前に軽く2~3度ジャンプしてからアドレスに入ります。
おそらく体をニュートラルに整えるルーティンなのでしょう。
これを真似してみると、上体のリキみが消えて重心が下がるのがわかります!

【これが軸だと感じる】
分かりづらいですが、この下がった重心が、軸の中心です。
人間の体でそれがどこにあるかといえば、おへその位置。
おへそから動けば、リキみが消えてスムーズな回転運動ができてゴルフはやさしくなります。
良い姿勢には、おへその意識がとても大事なのです。

【意外な軸のズレの原因】
実はボールの存在自体も軸がズレて崩れる原因です。
というのも、ゴルフはボールが地面にあって、自ら前傾角をつくらなければなりません。
この姿勢は上体の力みを生みやすく「ギッタンバッコン」という感じになって、軸の傾きを生みやすいのです。

それを防ぐためには腰やひざの高さの素振りが効果的です。
この高さで振ることで、上体のリキみがなくなって、いわゆるレベルスイングの体の動きが身に付きます。
またじっくりボールを見るのも力む原因なので、時には目をつぶって素振りをしてみましょう。

まとめ

ゴルフのスイングを教わる時によくきく「軸」は、目に見えないもの。
軸は感じるもので、おへそで動けばスイングは崩れないということです。
軸が動きすぎると気の抜けたスイングになってしまうので、上体から動くのではなく下半身主導でスイングすること。

ボールをじっと見すぎるのもよくないので、とまどったら一度目を閉じて素振りをして軸を感じてください。
目をつぶった時はくれぐれも周りに人がいないか気を付けてくださいね!

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