もっとゴルフを楽しく、もっと身近に

2020年メジャー2戦目。全米オープンマメ知識

2020/10/29|ゴルフウィズ編集部

世界の4大メジャートーナメントといえば、マスターズ、全英オープン、全米プロ、そして全米オープンです。2020年はコロナの影響で全英オープンは中止に。そんな中全米プロはスケジュールを変更しての開催となりました。
そんな全米オープンとはどんな大会でしょうか。その特徴をお伝えします。

ゴルフのトーナメントでもっとも難しいセッティング

ゴルフの4大メジャーはそれぞれに特徴をもっています。毎年オーガスタナショナルで開催されゴルフの祭典とよばれるマスターズ、ゴルフの歴史の原点に忠実な全英オープン、そしてセッティングの難しい全米オープンです。
ラフは非常に長く深くフェアウェイは非常に狭くなっています。距離も長く500ヤード近いパー4などもあります。またグリーンも非常に速く、アンジュレーションがきつくなっています。2020年の全米オープンでは1番のグリーンの奥から手前への傾斜が非常に強くなっていました。松山選手がチップインバーディーをとっていますがピンの10メートル以上先に打ったボールを傾斜で戻してカップインさせています。またダスティン・ジョンソン選手はガードバンカーから寄せるときにピンとまったく違う方向に打って傾斜でピンそばに寄せていました。3日目4日目とトーナメントが進むにつれてだんだんとグリーンは硬く速くなっていきます。世界のトッププロの技術をもってしても4m、5mくらいの距離は入れに行くというよりも寄せにいくようなパッティングを要求されます。
ラフは一度入るとボールを見つけるのも大変で、トッププロでも刻まざるを得ないような深さです。

フェアなセッティング

そんな難しい全米オープンですが、セッティングが「フェア」であるといわれます。ゴルフコースのセッティングは難しくしようと思えばいくらでも難しくすることができるでしょう。ラフをめちゃくちゃに長くしてフェアウェイを極端に狭くしてグリーンをローラーでカチンカチンに硬くすれば難しくはなります。
しかしそれは良いセッティングとはいえないでしょう。
全米オープンのセッティングの素晴らしいところは、良いショットには良い結果を悪いショットにはペナルティを与えるというのがしっかりしています。
良いショットを打ってもただの運でメチャクチャなスコアになってしまったりするのではトッププロの技術を見せることはできません。全米オープンでは良いショットでは良い結果が生まれるようにセッティングされています。ただしその良いショットの要求レベルが極めて高く、広いグリーンでも落としどころは非常に狭いうえにスピンのコントロールが要求されます。
グリーンがそれほど速くなく硬さがそれほどでなければグリーンに着弾したアイアンショットはそれなりの位置でボールが止まりますが、全米オープンのグリーンではバックスピンが強すぎると傾斜によっては10m、15mとボールが戻ってしまいグリーンの外に出てしまうケースもあります。逆にスピンが少なすぎると奥のラフまでボールが転がってしまいます。選手はグリーンの狭い狙いどころにボールを落とすだけではなく、ボールのバックスピンの量までコントロールしなくてはなりません。

予選会に通れば誰でも出場できる

それだけ難しい大会ですが、オープントーナメントですので世界各地で開かれる予選会に通れば誰でも出場することができます。冷やかしや「記念に」といった参加を避けるためにアマチュアの参加にはハンデキャップの制限がありますが、それさえクリアしていれば参加は自由です。ケビン・コスナーとレネ・ルッソの「ティンカップ」という映画の舞台も全米オープンで落ちぶれてトレーラーに住みレッスンで食いつないでいたプロが予選を勝ち上がって最終日に優勝を争うという内容です。
しかし現実問題として、世界最高の難易度のセッティングですから無名選手のシンデレラストーリーは難しいでしょう。

異変がおきた?2020年大会

2020年の全米オープンはブライソン・デシャンボー選手のぶっちぎりの優勝で幕を閉じました。その圧倒的なパワーはそれまでの全米オープンの常識を覆していてゴルフの未来を変えるかもしれないと言われています。
ローリー・マキロイ選手がデシャンボーの攻め方は全米オープンではもっともやってはいけない攻め方なのだが彼はそれで勝った、と言っているように本来ティーショットを刻んでもフェアウェイに打たなければならないと言われる全米オープンでラフに入れることを厭わずにドライバーを振り、普通の選手では負けてしまうようなラフから圧倒的なパワーでボールを打っていきます。最終日のあるホールでは180ヤードをピッチングウェッジで打っていました。平均飛距離は他の選手のほうが上でしたので飛ばしてねじ伏せたというよりもラフからとんでもないパワーでボールを打ち出してねじ伏せたといったゴルフでした。

まとめ

2020年は無観客でしたので、やはりテレビでみていても少し寂しさを感じました。世界最高の難易度の舞台で世界最高の選手たちが競う大会は、やはり大歓声とともに見たいものです。そしていつか日本人選手の優勝を見てみたいと思います。

ゴルフウィズ
いいねして最新情報をチェック!

この記事に関連する記事

女子プロゴルフ界のファッションリーダー!上田桃子選手

女子プロゴルフ界のファッションリーダー!上田桃子選手

上田桃子選手は21歳の史上最年少で賞金女王に輝き、アメリカの女子ツアーに宮里藍選手らと挑戦した実力派です。 またオシャレ女子プロゴルファーの先駆者であり、ファッションリーダーの一面もあります。 201 …

2018/03/26|ゴルフウィズ編集部

こだわりのクラブ選びで優勝18回!ベテラン大山志保選手

こだわりのクラブ選びで優勝18回!ベテラン大山志保選手

日本女子ツアーのベテラン、大山志保選手を紹介したいと思います。 大山選手は優勝回数18回を誇るトップ中のトップ選手であり、しかも現在でも頻繁に優勝争いを演じています。 選手のピークが年々早まってきてい …

2018/06/29|ゴルフウィズ編集部

松山プロのように「ローアマ」その後のマスターズ優勝は6人

松山プロのように「ローアマ」その後のマスターズ優勝は6人

2021年マスターズ・トーナメントを制覇し、グリーンジャケットに袖を通した松山英樹プロ。 彼の偉業の知らせと共に「ローアマ」という言葉を耳にしたのではないでしょうか。 ローアマを成し遂げて、その後優勝 …

2021/07/19|ゴルフウィズ編集部

【国内男子】東海クラシック 最終日 結果速報 小平智が逆転で混戦を制し今季初優勝

【国内男子】東海クラシック 最終日 結果速報 小平智が逆転で混戦を制し今季初優勝

国内男子のトップ杯東海クラシックの最終日。 小平智と並び11アンダーのトップで最終組をスタートしたキム・ヒョンソン。 15番まで4つスコアを伸ばし15アンダーで2位の小平智に2打差をつけてトップに立っ …

2017/10/01|ゴルフウィズ編集部

正確なドライバーでトッププロに!ツアーの人気者 笠りつ子選手

正確なドライバーでトッププロに!ツアーの人気者 笠りつ子選手

笠りつ子選手はキャディを努めるお父様との二人三脚で勝利を重ねてきた、ツアー5勝を誇るトップ選手の一人です。 明るいキャラクターな上にファンの声援にもしっかり応えてくれるのでツアーでの人気が高く、各試合 …

2018/06/01|ゴルフウィズ編集部

ドライバーを武器に大活躍!注目の新人プロ 川岸史果選手

ドライバーを武器に大活躍!注目の新人プロ 川岸史果選手

川岸史果選手はデビューした最初の年から大活躍した、期待度ナンバーワンの新人選手です。 パワフルなスイングから繰り出すドライバーショットはツアー屈指の飛距離を誇り、賞金ランキング上位に食い込むルーキーら …

2018/04/02|ゴルフウィズ編集部

【松山英樹】2017年プレーオフが終わったら?年内の予定が知りたい

【松山英樹】2017年プレーオフが終わったら?年内の予定が知りたい

プレーオフが終了すると、今年のPGAツアーも一区切りの感があるが、そのあとの松山英樹の出場予定はどうなっているのだろう?  今年のプレーオフは、9月21日から始まる「ザツアーチャンピオンシップ」で決着 …

2017/09/17|ゴルフウィズ編集部

プレジデンツカップ 松山は宿敵に雪辱もチーム戦は米国が圧勝

プレジデンツカップ 松山は宿敵に雪辱もチーム戦は米国が圧勝

世界対米国のゴルフ対抗戦プレジデンツカップの最終日が、自由の女神を望むニューヨーク近郊のリバティーナショナルGCで現地1日に行われた。 本大会は4日間で30ポイントを奪い合う方式。 3日目までに米国選 …

2017/10/02|ゴルフウィズ編集部

女子ゴルフに注目!黄金世代やプラチナ世代の次は第三世代!

女子ゴルフに注目!黄金世代やプラチナ世代の次は第三世代!

日本女子プロゴルフ界では言わずと知れた黄金世代。 全英オープンを制した渋野日向子プロ、日本女子オープンを制した畑岡奈紗プロや原英莉花プロをはじめ、多くの選手が活躍しています。 それに続く安田祐香プロを …

2020/10/30|ゴルフウィズ編集部

2020年東京オリンピック「ゴルフ競技情報」

2020年東京オリンピック「ゴルフ競技情報」

2020年は東京でオリンピックが開催されますので、ゴルフ競技を見ることができるのは、なかなか無い希少なチャンスです。観戦に良い場所はすぐ取得されて、席が埋まってしまうことも予測されるため、こまめな情報 …

2018/10/16|ゴルフウィズ編集部

アスリスタ外部リンク

レディースゴルフウェア

ゴルフウィズをフォロー

ゴルフウィズは、国内に限らず世界中のゴルフ情報をゴルフ好きのために発信していく、ゴルフ専門WEBメディアになります。
各SNSにフォローして頂ければ定期的に情報を 受け取ることができますので、良かったら フォローしてください!

ページトップへ