良いコースはどう判断?設計面から見た評価されるゴルフコース

ゴルフライフ

良いゴルフコースと言われ、「日本のベスト100コース」など評価される基準はどこにあるのでしょうか。
全体的に見れば、アクセスや食事、クラブハウスの設備なども気になるところですが、ここでは設計面にこだわった、良いコースと言われる選考基準をご紹介していきます。

ゴルフコースの評価には項目がある

ゴルフコースの評価基準は「戦略性」「ショットバリュー」「景観」「印象度」「コース整備」などの項目があると言われますが、戦略性って何?という感じですよね。
ひとつひとつ見ていきましょう。

【すべてのゴルファーが愉しめる戦略性】
コースの設計側から見ると、ティーイングエリアからグリーンまでの最短距離を直線で引き、そのライン上にバンカーやハザードを置いて、プレーヤーに戦略を問うこと。
チャレンジして成功すれば大きな結果が出て、失敗すれば大きな傷を負うという考えです。

戦略性に富むコースのレイアウトを作るのは簡単ではありません。
それは様々なファクターが存在するからです。


例えば天候、フェアウェイの固さ、傾斜、広さ、グリーンの速さ、ハザードやバンカーの位置。
なにより一番の要素はプレーヤーの技術の腕前にあります。
腕前によってそのホールの戦略は変わってきます。

それらを加味して「戦略」ということをざっくり結論付けると「すべてのゴルファーがその腕前に応じて、愉しめるルートプランを提供すること」となります。

【競えるショットバリュー】
ショットバリューとは文字通り、そのショットの価値を問うもの。
逆に言えばショットの価値が競えないコースはよくないコース、ホールとなります。
世界レベルのゴルファーが、イメージ通りのボールが打てても、それに応じてくれないコースやホールは公平とは言えませんね。

通常ティーショットでフェアウェイに打つのがまずは第一の価値です。
そこからボールを高く上げてスピンをきかせて、狙ったグリーン位置にボールを止めるのが第二の価値。
そこでもしグリーンが固すぎると高いスピンのきいたボールを打っても止まりません。
これではショットバリューは競えないことになります。

良いコースには戦略面意外にも注目

良いコースの判断基準は戦略性のある配置、だけではなく細かい部分に及びます。

【自然とマッチする景観】
コースを造成する上で、戦略性より景観を優先する設計家は多いそうです。
コースの中での景観といえば、バンカーやハザードなどが自然とマッチしているか、バランスが取れているかが判断材料になります。
また、ゴルフは非日常を楽しむスポーツの側面があるので、鉄塔などの人工物が見えるか見えないかもポイントになりますね。

【高い印象度】
一度ラウンドしただけで1~18番まで思いだせるコースが印象度の高いコースといえます。
他にはない独自性があるかどうか。
フェアウェイの凹凸、ドッグレッグ、それにアップダウン、その中に樹木、水、バンカーを配して、それらの独自性が印象度を上げるということです。

【行き届いたコース整備】
いくらコースのレイアウトやロケーションが良くても、手入れが行き届いていなければすべてが台無しに。

手入れが行き届いているかのチェックポイントは「フェアウェイとラフの境目がきちっとしているか」「バンカーのエッジに芝が侵入していないか」「グリーンの速さが適正か」ということです。
なかでも、グリーンを速くしすぎると芝を痛める恐れがあるので、やりすぎていないか、ということもあります。
日本のゴルフコースはやりすぎギリギリの感じがありますが、外国人には好評のようです。

まとめ

ゴルフ場を評価する基準を設計から見た5つの項目でご紹介しました。
どれもプレーする側にはピンときませんが、この5つの項目をクリアしたコースだからこその素晴らしさがあるのですね。

一般的なプレーヤーの立場からすると、よいゴルフ場はとなると、クラブハウスの設備だったり、レストランの食事、アクセスの良さなどに目がいってしまうかもしれません。
ですがゴルフプレーヤーとして、ぜひコースの素晴らしさにも目を向けてみてくださいね。

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