呼吸機能をトレーニング!肺活してゴルフをいつまでも楽しもう

ゴルフライフ

肺活をするメリット

肺活とは、肺の働きを良くして運動能力や集中力を高めるトレーニング法です。
例えば、胸郭を広げるストレッチなどで肺の機能を向上させることで、より多くの酸素が体に取り込まれ、血流が増加し、全身の活性化が期待されます。

そして体が健康になると、さらに運動能力も集中力もアップします。
スタミナがついて飛距離の維持もできるので、ゴルフ寿命も伸びることに。
そこで肺活のメリットをご紹介していきます。

【スタミナがつく】
鼻から吸い込んだ空気は気道〜気管〜気管支を通り、肺胞に入ります。
肺胞では酸素が血中に取り込まれて血管に送られ、心臓をはじめ身体中を巡ってエネルギーが生まれます。
その過程で生じた二酸化炭素は、血流が肺に戻った時排出され、吐く息と一緒に対外へ出る。

この「ガス交換」をスムーズに行うには、肺を膨らませて肺活量を増やし、より多くお酸素を取り込むことが重要。
酸素の供給量が増えることで肺の働きが高まり、体の隅々へ酸素が行き渡るための持久力が上がります。
ラウンド終盤の息切れや疲れやすさが改善され、スイングの乱れも防ぐことができます。

【集中力が高まる】
肺活の大きな特徴は、呼吸の長さやリズムを意識して行う「努力性の呼吸」と共に行うこと。
基本のやり方は、2秒から3秒かけて吸う、1秒から2秒止める、4秒から6秒かけて吐く。
ゆっくり長く吐くことで心拍変動が大きくなります。
心拍変動は、息を吸う時と吐く時の心拍数の差。
この差が大きいほど自律神経の調整能力が高くなり、緊張するような場面でもリラックスしてプレーに集中できます。

【スイング軸が安定する】
肺を鳥かごのように囲んでいる胸郭が広がると肺の容積が大きくなって、肺活量が増え、ガス交換がスムーズになります。
胸郭を広げるには、呼吸筋群を刺激して胸郭をしなやかに動かすことが必須。
それには肩甲骨や腕だけストレッチしてもダメで、鎖骨周辺、頸部、肋骨周辺を緩めて胸郭の可動域を大きくし、動作の連動性を高める必要があります。

肺活の取り入れ方

ジムで週2回汗を流すよりゴルフのパフォーマンスに効く「肺活」。
その取り入れ方はいたって簡単です。

【さすって叩いて胸郭をスムーズに拡げよう】
胸郭を拡げると鎖骨からスイングする意識が生まれて、体感のパワーロスなく使えます。
肺活量が増えて脳に良質な酸素が行き渡るから、判断力もクリア。

・ 手を頭の後ろに組み息を吐きながら頭を左右にゆっくり倒し息を吸いながら戻すという胸鎖乳突筋のストレッチ
・ 胸郭と上半身の連動性を高めるために胸の真ん中を握り拳で軽くトントンと叩く胸鎖関節のストレッチ
・ 左手を後頭部に当て右のヒラは左脇の下に当て一番下の肋骨の高さまで左手を上下に10往復させてさするを反対側も行うストレッチ
・ 胸郭の一番下にある肋骨のすぐ下を両手で左右にさする胸骨周りのストレッチ

【ゆすって緩めて体の力みをなくす】
ゆすったり緩めたりを、立って行ってもカートに座って行ってもOK。
簡単にできるので、緊張する場面でもやってみましょう。

・ 3本の指の腹を鎖骨に当ててくるくると円を描くことで軸の安定に繋げる
・ 耳の後ろの骨から胸骨と鎖骨の内側にかけて斜めに繋がる胸鎖乳突筋を指で小刻みに動かして小さく揺することでリラックス
・ 耳の穴の手前にある突起をほぐして迷走神経を活性化させ集中力アップ

まとめ

ゴルフにも有効な肺活の目的とメリットは次の通りです。

・ 呼吸筋のコンディショニング→肺活量が増えてスタミナがつく
・ 自律神経のバランスが整う→血流が良くなり集中力が高まる
・ 胸郭の可動域が拡がる→軸の安定と鎖骨の連動によりスイングが向上

筋トレと比べて体への負担が少なく、ゴルフへの効果も高い「肺活」を是非取り入れてみてくださいね。

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