ゴルフ上級者がやる呼吸の整え方でショット前の集中力UP

ゴルフライフ

ナイスショットを打つために、フォームやクラブばかり意識していませんか?
実はゴルフ上級者ほど「呼吸」に気を配っています。
ショット前に呼吸を整えると、余計な力が抜け集中力がぐっと高まります。
そこで、その呼吸術をわかりやすくご紹介しますので参考にしてみてください。

ショット前の呼吸がスイングを変える理由

一見地味に思える「呼吸法」ですが、実はスイングの安定と深く関係しています。
まずは「なぜ呼吸がスイングを左右するのか」から見ていきましょう。

【呼吸が乱れるとミスショットが増える】
ショット前にドキドキして呼吸が浅くなった経験がある人も多いのでは。
息が浅いと胸や肩まわりの筋肉が硬くなり、バックスイングで十分に回せなくなります。
その結果、インパクトで力が抜けず、フェースが開いたり閉じたりしてミスショットが増えるのです。

ゴルフは「静」のスポーツ。
だからこそ、呼吸が乱れるとメンタルも乱れてスイングのテンポも崩れていきます。
上級者ほど、呼吸でリズムをつくって心身を整えているのです。

【深い呼吸は「力み」を抜く最高の準備】
深くゆっくりとした呼吸をすると、副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になります。
このとき、自然と肩や腕の余分な力が抜け、スイングにしなやかさが生まれるのです。

特におすすめは「3秒吸って、6秒吐く」呼吸法。
このリズムをショット前に2〜3回繰り返すだけで、体の中心が落ち着き、集中モードに切り替わるでしょう。
いわば、呼吸のルーティンがショットを成功に導くスイッチなのです。

【上級者は「呼吸で間をつくる」】
ゴルフの上級者は、構えてすぐ打つことはせず、ほんの数秒の「間(ま)」を呼吸でつくって集中を高めています。
このわずかな呼吸のタイミングが、ショット全体のリズムを整える鍵。

プロはテークバックに入る前に深呼吸をしていて、その一呼吸で心拍数を落とし頭をクリアにしているのです。
呼吸は、プレッシャーをコントロールするメンタルトレーニングでもあるのですね。

今日からできる呼吸で集中力を高める実践法

呼吸法と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントをつかめばすぐ実践できます。

【ラウンド前は「腹式呼吸」で体のスイッチを入れる】
朝のスタート前や練習場でのウォームアップ時におすすめなのが「腹式呼吸」。

・ 鼻から息をゆっくり吸い込みお腹をふくらませる
・ 口から細く長く息を吐き出す
・ これを5回ほど繰り返す

腹式呼吸をすると、体の中心が安定し、スイングの軸がブレにくくなります。
また、胸式呼吸よりも酸素がしっかり入るため、頭も冴えてプレーの集中力も上がります。

【ショット前は「一呼吸ルーティン」で集中ゾーンへ】
ボールの後ろでアドレスに入る前に、ゆっくりと息を吸って吐く。
この一呼吸を入れるだけで、スイングの焦りがなくなり、落ち着いて構えられます。

呼吸を「間」として使うと、ショットごとのリズムが安定します。
おすすめは、呼吸とともにルーティンワードを決めること。
たとえば、吸うときに「落ち着け」、吐くときに「集中」と心の中で唱えるだけでも、効果があります。
プレッシャーのかかる場面でも、自然と呼吸が味方になってくれるはずです。

【ラウンド後は「リセット呼吸」で疲労を残さない】
疲れているラウンド後に試してほしいのが「リセット呼吸」。

・ 背筋を伸ばして座り鼻から5秒かけて息を吸う
・ 一瞬息を止めて10秒かけてゆっくり吐く
・ 3〜5回繰り返すと心拍数が落ち着き疲れがスッと抜ける

呼吸には、緊張をほどくだけでなく回復を促す効果もあるので、呼吸までがゴルフの一部と思えば翌日の体も気持ちも軽くなります。

まとめ

上級者が大切にしているのは、ショットの前に「呼吸で整える」ことで、深い呼吸で力みを抜き、集中力を高めることで、スイングの精度を自然に上げているのです。
呼吸は誰でもできる、最もシンプルで効果的なメンタルトレーニング。
ショット前に「ひと呼吸」置くだけで、次の一打が変わるはずです。
呼吸が整えば、スコアもきっと整っていくでしょう。

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