日本人選手はマスターズで優勝できるのか

海外男子

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4大メジャーの一つであるマスターズですが、約80年間の歴史があるのですが、いまだ日本人の優勝者は出ていません。

日本人がマスターズで優勝するのは難しいのか。優勝するために必要なモノは何なのか。
今回はその点について書いて行きたいと思います。

 

日本人出場履歴

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日本人が初めてマスターズに出場したのは第3回大会が開催された1936年のこと。そこから何十人ものプロが参戦しています。

日本人最高順位は伊澤利光選手、片山晋呉選手の4位。あと一歩のところまで来ています
昨年の2016マスターズでは松山英樹選手が出場し、7位につけ、またその前の年2015年は5位につけており、2年連続TOP10入りを果たしています。

 

日本人が優勝するためには?

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絶対的な母数が少ないというのは一つの原因としてあげることができると思います。

今期PGAツアー、ヨーロピアンツアーに本格参戦する日本人選手は3名となっています。しかし、世界ランキング4位には日本人の松山英樹選手が君臨しています。ですが、優勝の可能性は絶対数で見れば低いということになります。

昨年の日本男子ツアーにスポット参戦した松山英樹選手ですが、フル参戦では無いのにもかかわらず、2勝を挙げています。また、PGAツアーで苦戦している石川遼選手もスポット参戦を行い、1勝を挙げています。

このことからもわかるように、日本ツアーはPGAツアーと比べると断然レベルが低いことが伺えます。もちろんPGAツアー世界の猛者たちが集まって戦っているので、世界最高峰のツアーと日本ツアーと比べると差が出るのは至極当然のことですが、反対に海外の有名プロが日本ツアーに参戦し、予選落ちを喫するということも起こります。

モチベーションや、その時の調子にもよるでしょうが、このことからわかるのはゴルフ場の作り、コースの作りが異なるということです。ラフの刈り込み具合や、バンカーの位置、芝の種類などが異なってきます。

日本でプレーしていてはPGAツアーましてやオーガスタナショナルにて、良いスコアをたたき出すのは難しいように思えます。

日本人がマスターズ含め、メジャーで優勝するには海外での経験が最も重要だと考えています。現在みている限りだと、優勝を目指しているというよりも出場を目指しているように見えてしまうからです。そのためにも主戦場をPGAツアーやヨーロピアンツアーに置く日本人選手が出てきてほしいと思います。

賞金が最初のころは稼げないかもしれません。そのことが懸念材料なのであればJGTOの組織改革を行うことが必要になってくるかもしれません。海外に主戦場を置く選手には数年間補助金を提供する。これはほんの一例ですが、選手個人の能力に期待するのではなく、運営のバックアップがあればより海外挑戦が行いやすくなると思います。

 

今年のマスターズ

今のところ今年のマスターズには日本人が3人出場する予定になっています。(松山英樹選手、谷原秀人選手、池田勇太選手)
この中でも期待がかかるのは松山英樹選手ではないでしょうか。今季すでに2勝を挙げ、世界ランキングは日本人最高位となる4位という成績を残しています。

2年連続TOP10入りをしている、そして今季の成績を加味すると充分優勝の可能性はあるとみています。
しかし、今年のマスターズは4日間雨という予報が出ていますので一筋縄では行かないかもしれません。

日本人がメジャー制覇する瞬間を今年は見れるような気がします。

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