話題のクラブが続々、キャロウェイってどんなメーカー?

プレー・クラブ

ゴルフクラブのメーカーは多数ありますが、アメリカのメジャーメーカーといえばテーラーメード、タイトリスト、ピン、そしてキャロウェイを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今や日本でもアメリカのメーカーの人気が非常に高くなっています。
今回はそんな中からキャロウェイについてご紹介してみたいと思います。

常に斬新なアイディアの製品を送り出すメーカー

キャロウェイというメーカーは、世界最大級のゴルフクラブメーカーですが比較的歴史は浅く、1982年にイリー・キャロウェイがHickoly Stick U.S.Aを買収しスタートをした会社です。多くのメーカーが生まれては消えていくゴルフ用品界においてキャロウェイの名前が世に知られ、不動のものになったのは二つの名器があったからといっても良いでしょう。

・S2H2アイアン
1988年に発売されたこのアイアンはShort、 Straight、 Hollow、Hoseの頭文字をとってS2H2と名づけられました。
アイアンというクラブは重心の位置がフェースのセンターではなくネック寄りの高い位置に位置します。これはマッスルバックのアイアンで特にその傾向が顕著です。
それがダウンブローに打てない一般のアマチュアにとってゴルフを難しくしている原因のひとつでした。その原因は多くの重量がネックにとられてしまうためであったのですが、今のように異素材のコンポジットが自由にできる技術が無い当時は有効な解決方法はありませんでした。
キャロウェイは、ネックを極端に短くすることでネック部分の重量を減らすことに成功します。しかし、ただネックを短くしただけではシャフトの先端の短い部分に負担がかかるためシャフトが折れてしまいます。そこでホーゼルをソールぎりぎりまで貫通させてシャフトを差し込むという斬新な発想で重心の調整に成功しました。

・ビッグバーサ
世界中でスマッシュヒットしたドライバーで、日本でも大人気になりました。ネックを完全に無くしてしまい、シャフトを貫通させることで重量の余剰を生みだしヘッドを大型化したこのウッドは発売当初は日本ではなかなか受け入れられませんでした。当時の日本のゴルファーは保守的な傾向が強く、形状が気持ち悪いとか音がイヤだとかいう批判が多かったのですがはっきりと性能の違いが認識されるにつれそのような批判は影を潜めていきます。科学的に良いものであれば、必ず受け入れられるというキャロウェイのはっきりとした意思が感じられるようなクラブでした。

常に今以上を積極的に求める姿勢

S2H2やビッグバーサのように科学的なアプローチで常に今以上のものを送り出してくる姿勢は今も変わることはありません。
たとえば、マックダディというウェッジは驚異的なスピン性能を誇る大ヒット商品です。普通であればマイナーチェンジを繰り返すだけでしょうが、キャロウェイは新たにJAWSの名を冠したウエッジを開発します。
スピン性能に関してはすでに世の中で一定以上の評価を得ていたにも関わらず、溝の切り方をまったく変えさらに強烈なスピンを生み出すウエッジを作り出しました。この溝に関してはルールの裏をかいたような部分もあるので賛否はあるかと思いますが、ルールがあるからこれ以上は無理だと諦めてしまえばそこまでです。さらに1歩突っ込んだ開発に対する姿勢は実にキャロウェイらしいといえるのではないでしょうか。

まとめ

常に新しい発想で驚くようなクラブを生み出し、しかもそれが宣伝文句だけではなく、あきらかな性能差があるのがキャロウェイのすごいところでしょう。
これからどんなクラブを生みだしてくれるのか非常に楽しみなメーカーですね。

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