もっとゴルフを楽しく、もっと身近に

次々発売される新製品!ついつい欲しくなるけれど

2021/01/14|ゴルフウィズ編集部

ゴルフメーカーは毎年春に新製品を発売します。各社の新製品が出揃い、マスターズが開催されて一気に盛り上がるのが例年のゴルフ用品市場です。大手メーカーは魅力的な宣伝文句で自社の新製品を売り出します。宣伝を見ているとついつい新しいクラブを欲しくなりますが、実際プレーに及ぼす影響はどうなのでしょうか?

必ずしも宣伝は鵜吞みにできない

もちろんすべてがそうだというわけではありませんが、ゴルフクラブの宣伝というのは必ずしも鵜呑みにできるものではありません。
もちろんまるっきりいい加減なことを言っているわけではなく、たとえば「〇〇史上最大の飛距離」といった謳い文句を記載するためにはエビデンスが必要になります。

ただ、一般の消費者、アマチュアゴルファーが受ける印象と実際にはかなりの乖離があるのも事実です。
例えば、飛距離については一般にはロボットで計測をおこないます。当然のことながら芯に当たります。ロボットの精度でボールを打ち0.5ヤード伸びた!といったエビデンスでも「史上最大の飛距離」という宣伝は違法にはなりません。
しかし、そんな精度で打てるアマチュアはほぼ居ません。言ってみればメーカーが宣伝する新製品効果は、ごくごく一握りのゴルファー以外にはほとんど関係がないという事実があるのです。

もちろんエビデンスがある以上嘘ではありません。また、1年2年といったスパンではほとんど差が感じられないような進化でも、それを積み重ねることにより10年、15年といったスパンでは大きな進歩に繋がっています。
ゴルフクラブが進歩していることは疑いの余地はありませんが、やはり宣伝そのものは「誇大」と言われるギリギリ手前の文言が散りばめられているのは否定できないでしょう。

ナントカシステムの秘密

これについても全部が全部そうだというわけではありません。それは最初にきちんと申し上げておきますが、ゴルフクラブが発売されると必ずと言っていいほど「ナントカシステム」が搭載されています。なかには不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、これらのシステムの効果について数字的な根拠が示されることはほとんどありません。
もちろんスポーツの道具ですから数字的な根拠が提示しにくいという面もありますが、多くはほぼ効果が無いからです。
もちろんたとえば「ゴルフクラブにおける20世紀最大の発明」といわれるピンのパターのように搭載されたシステムによりあきらかなメリットがある場合もあります。

しかし、そのような発明は当たり前ですが簡単にできるわけではありません。しかし、営業的な側面からいえば「ナントカシステム」がないとカタログに記載する内容が無くなってしまいます。
かつてメーカーには「3つの謳い文句があれば売れる」という言葉がありました。カタログに記載する「ナントカシステム」が3つあれば売れる、逆にいえば3つ無いと売れないということです。
当たり前ですが実効性のあるシステムが毎年毎年3つも発明できるわけがありません。しかし営業部門からはプレッシャーがかかりますので、なんとか異素材をくっつけたり形状をいじったりしてカタログを飾るためのシステムを作り上げるというわけです。

本当に効果のある発明は廃れない

ピンの発明したパターは、各メーカーが真似をして同様の形状のパターを発売しています。スコッティキャメロンのような名器もピンの発明がなければ生まれなかったかもしれません。実効性のある発明がなかなか作れないということは裏を返せば実効性のある発明はなかなか廃れないということです。
ですので新製品の魅力的なカタログ文言に飛びつかずに、しばらく様子を見るというのもひとつの手です。半年1年と経過すれば市場が答えを出してくれます。
本当に効果のあるシステムであれば、売り上げは伸び評判となります。クラブに限らず例えばタイトリストのPRO V1のようなボールやアマチュア向けではブリヂストンのJGRのようなロングランのボールのようにロングランのものには長く売れ続ける秘密があると考えて良いでしょう。

まとめ

ゴルフは簡単には上達しません。一般のアマチュアではなかなか練習量も取れませんので新製品の謳い文句が非常に魅力的に映るとは思います。
しかし、必ずしもカタログのような効果が実感できるわけではありません。
むしろ2年くらい待って評価が高いものだけを試打して選ぶような方法をとったほうが効果的な買い替えができることが多いのではないかと思います。

ゴルフウィズ
いいねして最新情報をチェック!

この記事に関連する記事

初心者が動画を参考にスライスを直そうとはしてはいけない理由

初心者が動画を参考にスライスを直そうとはしてはいけない理由

ゴルフをはじめたての初心者は、ほぼ例外なくスライスに悩まされるものです。 地面にある硬いボールを遠くに飛ばそうとするとスライスするような振り方になるのがある意味自然なので、これは仕方がありません。 し …

2021/09/06|ゴルフウィズ編集部

アマチュアはディスタンス系のボールで良いのか

アマチュアはディスタンス系のボールで良いのか

初心者向けのボール選びの記事は必ずといっていいほど同じスタンスで記事が作られています。初心者はディスタンス系の飛ぶボールを使いましょう、スピン系は上級者向けです、といったスタンスです。 これ自体ある意 …

2021/04/22|ゴルフウィズ編集部

ラインの読み方総まとめ

ラインの読み方総まとめ

パットを打つ際、ラインを読まずに打つ方はいないと思います。誰しもラインを読むのですが、ラインの読み方は人それぞれです。 ここでは様々なラインの読み方を羅列していきます。   まずは山がどこに …

2017/09/29|ゴルフウィズ編集部

アプローチのザックリを無くそう

アプローチのザックリを無くそう

100切りを目指す場合、もっとも効果が高い練習がアプローチとパターだと言われます。しかしなかなかコースではうまくいかないものです。特にショックなのがグリーン周りでのザックリ。目の前にピンがあり、うまく …

2020/07/09|ゴルフウィズ編集部

クラブって実際何本必要?タイプ別に考察

クラブって実際何本必要?タイプ別に考察

現在ルールではキャディバックに入れてラウンドして良いクラブの本数は14本と定められています。しかし、一般のアマチュアにとって14本のクラブを使い分けるというのはあまり現実的ではありません。では実際には …

2020/01/21|ゴルフウィズ編集部

ロブショットの打ち方

ロブショットの打ち方

グリーンへのアプローチでふわっと高い球で寄せるロブショット。バンカー越えなどで特に威力を発揮するショットで決まるとカッコいいですよね。でも実際にやろうとするとなかなかうまくいきません。大きくダフってし …

2020/10/12|ゴルフウィズ編集部

自分に合ったパターでスコアを上げる

自分に合ったパターでスコアを上げる

ゴルフで一番神経を使うのがパターの瞬間です。繊細な力加減が要求され、かなりの集中力を使うことになります。さらに、少しのミスがスコアに大きく影響してくることもあります。 もしも、力加減が上手くできず強す …

2017/10/09|ゴルフウィズ編集部

クラブのグリップについての基礎知識

クラブのグリップについての基礎知識

たかがグリップ、されどグリップ。言うまでもなくグリップは身体とクラブの唯一の接点です。なんとなく最初からついているグリップを使い続けている、という方も多いでしょうが、使っているうちにグリップは摩耗しま …

2020/01/16|ゴルフウィズ編集部

新作も古株もツアーを席巻中のオデッセイのパターは常に進化中

新作も古株もツアーを席巻中のオデッセイのパターは常に進化中

世界のゴルフツアーでナンバー1の使用率を誇るオデッセイのパター。 現在ブレード型からネオ・マレット型まで多種多様な形と異なるフィーリングを備えたものが登場しています。 オデッセイのパターが注目されてか …

2022/05/23|ゴルフウィズ編集部

欠点、クセとのつきあい方について

欠点、クセとのつきあい方について

最近はあまり使いませんが、無くて七癖なんて言葉もあります。 ゴルフに関しては「無くて」どころか一人ひとり非常に強いクセがあるのが普通です。 ゴルファーなら誰しもクセや欠点を直して良いスイングをしたいと …

2021/03/11|ゴルフウィズ編集部

アスリスタ外部リンク

レディースゴルフウェア

ゴルフウィズをフォロー

ゴルフウィズは、国内に限らず世界中のゴルフ情報をゴルフ好きのために発信していく、ゴルフ専門WEBメディアになります。
各SNSにフォローして頂ければ定期的に情報を 受け取ることができますので、良かったら フォローしてください!

ページトップへ