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パターの歴史を変えたパター。ピンパターについて

2020/11/11|ゴルフウィズ編集部

パターの種類というとマレット型、ネオマレット型、そしてピン型といった区分けが一般的です。それぞれパターヘッドの形状を元につけられた名称ですが、ピン型だけはメーカー名が一般名称として使われています。パターに限らずすべてのクラブを含めてメーカー名が一般名称として使われているのはこのピン型だけです。それくらいピン型のパターというのは独創的で、かつ非常にインパクトのある形状でした。そしてその形状の素晴らしさから各社がピンのパターの模倣をしたパターを発売し、ピン型というジャンルが確率していきました。
「ゴルフクラブの世界における20世紀最大の発明」と言われるピンパター。
ではそのピン型パターというのはどんなパターなのでしょうか。あらためてこの歴史的なパターをご紹介してみたいと思います。

ピンの歴史

ピンは創業者でエンジニアのカーステン・ソルハイムの自宅のガレージでのクラブ作りから歴史をスタートさせました。カーステン・ソルハイムはパターが苦手で、なぜこんなに芯が小さいんだ!という不満からクラブ作りに励んだと言われています。
そんな中、重量周辺配分の1-Aというパターが発売されます。当時のパターはいわばひとつの鉄の塊のものしかありませんでしたので周辺重量配分というのは、きわめて斬新な発想でした。いまやほとんどのパター、そしてドライバーやアイアンにも採用されている重量周辺配分という考え方はピンによって生み出されたと言っても良いでしょう。
そして1966年に今のピン型の形状をもった「ピン・アンサー」が発売されます。実に50年以上前に誕生しながら今でもパターのもっともオーソドックスな形状のひとつとして使われているというのは、変化の激しいゴルフクラブの世界ではちょっと考えられないくらいすごいことといえるでしょう。

ピン型パターの特長

ピン型パターのもっとも大きな特長はトゥヒールバランスというヘッドの設計で、現代のパターは特殊なものを除いて、ほとんどすべてのパターがこの思想を取り入れているほど優れた考え方です。
パターヘッドのフェース部分の肉厚を薄くして、余剰重量をトゥ側とヒール側に配分します。こうすることによってパターの芯の大きさを大きくすることが可能になります。
ゴルフのクラブを伝統的なクラフトマン、プレーヤーの目線ではなくエンジニアとしての目線で分析し作りあげたからこそ誕生した形状といえるでしょう。
実は日本のクラブメーカーはこのようなアプローチが非常に苦手です。筆者がゴルフクラブの設計に携わっていたのはかなり昔なので現在は少し事情が異なるかもしれませんが、日本のメーカーはどちらかというと営業面主導で設計されていきますので、どうしても無難な形状が多くなり冒険することが難しいという体質があります。加えて科学的なアプローチというよりも職人気質のアプローチでのモノづくりが大事にされますのでアメリカのメーカーのように、新しいものは生まれにくい土壌があります。

今後のピンに期待

ピンはアンサーパターに続いてアイアンでもアイ2という歴史的名器を生み出します。しかしそれ以降は目立った商品を送り出せずにいます。
日本では渋野選手、鈴木愛選手の活躍もあり人気ですが、タイトリスト、テーラーメイド、キャロウェイといった「巨人」達には追いついていない印象です。
ゴルフのクラブの開発は行くところまで行ってしまっている印象もありますし、特にクラブについては「伝統的でなければならない」というルールブックの一文があるため、アンサーのような商品が簡単に生まれるとは思いませんが、既存の概念にとらわれずに科学的なアプローチで打ちやすいクラブを作るというピンの姿勢できっとまた素晴らしいクラブを送り出してくれるのではないかと期待してしまいます。

まとめ

今でも20年前、30年前に発売されたピンのパターは普通に使うことができます。さすがに現代のパターに比べると重量が軽く、速いグリーンでは神経を使うこともありますが十分現役のパターです。
クラブと違いパターの場合は古いものでも使えるとはいえ、何十年も前のものでも違和感なく使えるというのはなかなかないでしょう。
まだ使ったことのない方はぜひ一度ショップで手に取ってみてはいかがでしょうか。

ゴルフウィズ
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