AIG女子オープンにアマチュアがスコアアップできるヒントがあった

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渋野日向子選手の連覇の期待がかかった2020年のAIG女子オープン。渋野選手は残念でしたが上田桃子選手の健闘が素晴らしかった大会でした。風雨が凄まじいまさにリンクスというコンディションをテレビでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。過酷な自然との戦いの大会でしたが、選手たちのプレーはアマチュアでも参考になる点がたくさんありました。どのような点を参考にすれば良いのかをお話ししていきたいと思います。

素晴らしい技術の選手たちでしたが

2020年のAIG女子オープンは、これぞリンクスという環境で特に2日目の雨風はちょっとした台風並みでした。
そんな中選手たちはさまざまな技術を駆使してコース攻略を試みていました。
参考にする、といってもそのような技術を参考にするわけではありません。たとえば風が強い日であれば低い球で攻めたいものですが、我々アマチュアが低い球、高い球を打ち分けてコントロールなどできるものではありません。
たまに成功することがあったとしても、そもそもアイアンショットの球の高さが毎回毎回同じ高さに打ててはじめて高い球や低い球のコントロールといった話になってきますので、競技アマチュアクラスでなければどうにもなりません。
では、なにを参考にしていけば良いのでしょうか?

徹底的に危険を避けるマネージメント

リンクスのポッドバンカーは入れたら最後、フェアウエイバンカーでもサンドウェッジしか使えないようなケースも多々あります。渋野日向子選手も初日にフェアウェイバンカーに入れて出すのに3打かかってしまいました。
そのため選手はバンカーをかなり慎重に避けていました。優勝したポポフ選手はサンドセーブ率が悪く、バンカーが苦手な選手でしたので見事なほどバンカーを回避していました。
プロ、それも世界を代表するプロ選手たちですから、我々アマチュアがプレーするようなバンカーはまったく問題がありません。むしろラフよりもバンカーのほうが楽だと言います。しかし出すのが難しいトラブルとなるバンカーは徹底して避け、ティーショットはバンカーまで届かない距離のクラブを持つ選手が多くいました。
さて我々アマチュアはどうでしょう?普段打ちっぱなしやインドアで練習しているアマチュアは、そもそもバンカーの練習をする機会がほとんどありません。そんな我々にとってのバンカーは、プロにとってのポットバンカーのような存在のはずです。ならば細心の注意を払い徹底してさけるべきではないでしょうか?

転がせるところは徹底的に転がすアプローチ

全英では風の影響で、グリーン周りでとにかくパターを使う選手が目立ちました。こういった攻め方もぜひ参考にしたいものです。
グリーン周りからウェッジを持ってザックリしたりトップしたりといった経験をお持ちの方は多いでしょう。やはりパターほど確実にオンさせられるクラブは他にありません。
もちろんウェッジのほうが寄る確率が高いのであればウェッジを使えば良いのですが、ウェッジを使う理由はあくまでも「それが一番寄る可能性が高いから」でなくてはなりません。「いつもウェッジだから」「なんとなく」「パターだとカッコ悪いから」といった理由でウェッジを選択することのないようにしてください。

刻むべきところは潔く刻む

無理に2オンを狙わずに、レイアップして3オン狙いというのも全英では良く目にしました。なかなかこれができないのですが、無理にグリーンを狙わないで花道に打っておくというのは非常に大切です。無理に狙ってバンカーに入れたり池に入れたり、難しいラフに外して大たたきしたり、そんな覚えはありませんか?

まとめ

我々一般のアマチュアにとっては、ゴルフコースの難度はトッププロにとってのリンクス以上のはずです。トーナメントで4日目ともなれば無理を承知でいくしかない場面も多いですが、アマチュアにそんな場面はありません。避けられる危険は全部避けるつもりでプレーして多分ちょうど良いのではないかと思います。

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