メジャートーナメントでオープンと名がつくものはどんな違いがあるのか

海外男子

2020年はコロナの影響でゴルフのメジャートーナメントも延期や中止となっています。さてそのメジャーですが男子の4大メジャーといえばマスターズ、全英オープン、全米オープン、全米プロです。よく見るとオープンとついた大会が二つあります。海外メジャーに限らず国内でも日本オープンのようにオープンという名がつく大会がありますがこのオープンというのはどんな意味があるのでしょうか。

メジャー大会の参加資格

まず、4大トーナメントの参加資格について見てみましょう。2020年はコロナの影響で参加資格が少し変わっていますので通常の年で見てみます。

◇マスターズ
・過去のマスターズの優勝者
・前年の他のメジャートーナメントの優勝者
・前年最終週の世界ランキング50位以内
・同年世界ランキング50位以内
などなどです。マスターズは招待大会ですので最終的にはマスターズ委員会から招待状が届いて初めて出場が確定します。

◇全英オープン
・過去の全英オープン優勝者で満50歳以下のもの
・世界ランキング50位以内のもの
・過去5年間の他のメジャーの優勝者
・前年アジアツアー賞金ランキング1位
・最終予選通過者
などです。

◇全米オープン
・過去10年の全米オープンの優勝者
・過去5年間の他のメジャートーナメントの優勝者
・過去3年間のザ・プレイヤーズチャンピオンシップ優勝者
・ワールドランキング上位60位までのもの
・予備予選通過者
などです。

◇全米プロ
・過去の全米プロ優勝者
・過去5年間の他のメジャーの優勝者
・賞金ランキング上位70位までのもの
・ライダーカップ・プジデンツカップのメンバー
などです。この大会は名前の通りアマチュアの参加枠はありません。

予選があるかどうかで決まる

上記を見ていただければおわかりの通り、全英オープンと全米オープンには予選会があります。この予選会は出場資格を得るために誰でも参加できることを主旨としていて、そのため「オープン」と名づけられているのです。
この予選を勝ち上がれば本大会への出場資格が与えられます。
主旨としては誰でも、なのですが冷やかしではないですが「記念に出てみよう」といった人まで受け入れていては予選会参加希望者が多くなりすぎてしまいますので、実際にはハンデキャップなどでの制限があります。
現実的には出場資格を持たないトーナメントプロが出場を掛けて争う場といって良いでしょう。

マンデートーナメント

メジャーの予選会とは意味が異なりますが、プロのトーナメントにはマンデートナメントと言われる試合がある場合があります。
これは本戦の出場資格を持たない選手が月曜日に試合をしてカットラインより上位の成績の選手が本戦への出場資格を得るというものです。
アマチュアには予選会があり、プロは実質的には主催者推薦での出場となることが多いようです。これは本戦の週におこなわれますので、マンデーから勝ち上がった選手は本選の予選を通過すると月曜日のトーナメントからはじまって、ほぼ1週間ゴルフをしていることになります。この体力だけでもすごいですね。

まとめ

2020年は残念ながら全英オープンは中止に、全米オープンは予選会無しでの開催となりました。出場資格を拡大しておこなわれるとのことですが予選出場を予定していた選手には残念な結果となってしまいました。
オープン競技というのがメジャートーナメントの本来のあるべき姿と言われています。ゴルフを愛する人誰でもが参加できるというのは素晴らしいことですね。
1日でも早く本来の姿に戻ることを祈りたいと思います。

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