アイアンのカーボンシャフトのメリットは?スチールと比較!

その他

アイアンのシャフトは力がある男性ならスチール、女性や非力な男性ならカーボン。
そのようなイメージを持つことが多いでしょう。

しかし、今でもそれは正しいのでしょうか?
女性がスチールを使っても良いですし、力のある男性がカーボンでもおかしくありません。
ここでは、非力なゴルファー用とされていたカーボンシャフトのメリットなど取り上げていきます。
 PHOTO:アスリスタゴルフ

アイアンのシャフトのカーボンはどのようなもの

【カーボンシャフトの歴史】
昔のシャフトは木材で、現在の重量級のシャフトより約70グラムも重いものでした。
その後100年経ちスチールシャフト、さらに技術の進歩によりカーボンシャフトが生まれたのです。

シャフトの歴史は軽量化の歴史でもあります。
昔は女性でもスチールを使用していましたが、軽量に仕上げられたカーボンが登場したことで、男性はスチール、女性はカーボンという図式が成り立ちました。
そしていまだにメーカー純正シャフトのラインナップは変わっていません。

【スチールとカーボンではここが違う】
スチールは金属で、カーボンは設計されたカーボンシートを軸に巻き付けて製造されるものです。

スチールは、剛性が高くスイング中のシャフトのねじれる力に強いので、力強く振ってもヘッドがぶれにくいです。
一方カーボンは、自由設計ができることからボールが上がりやすい特性などが生まれ、ゴルファーのスイングを助けるのが得意となりました。

簡単に言うと、スチールは自分でクラブをコントロールしたい方、カーボンはクラブに助けてもらいたい方に合うようです。

【カーボンシャフトのメリット】
・ 上がりやすく飛距離が出る
・ ボールを打ったときの衝撃が少ない
・ カーボンの種類や巻き方などによって色々な特性が作れる

繊維状のカーボンを編み込むようにシート状にし、それを巻くようにしたのがカーボンシャフトです。
カーボンの種類や巻き方によって、設計の自由度が高くなるのです。

素材自体も軽いため、ボールを上がりやすくくしたり、力がなくても飛距離を出しやすいなどの特徴を持ったシャフトを作り出します。

スチールにするかカーボンにするか

【カーボンと比較されるスチールシャフトのメリット】
・ 芯で当たったかどうかの打感が伝わりやすい
・ 常に芯で打てるなら、番手通りの距離の打ち分けが容易
・ 小さいトルクのおかげでインパクトでのヘッドの開閉が少なく済み、方向性が安定する
・ クラブのねじれが出にくく、打点のミスに強くて曲がりにくい

一打を争うプロの間では、ボールの曲がりは命取りです。
方向性が特に求められる場面では、スチールシャフトは安心ですね。
現在では軽いスチールシャフトも登場しています。

【スチールからカーボンに替えた場合のメリット】
カーボンシャフトがしなるからと固めを選ぶとハードに感じてしまいます。
カーボンの場合はインパクトのあたりでシャフトがしなるので、ヘッドが戻る感覚がします。
それをふまえて柔らかものにしてみれば、ボールが上がりやすく感じます。

そしてロングアイアンの苦手意識がなくなるという声があります。
スチールと違ってボールが出た先から高くなるので、耐空時間と落下の角度でボールがピタっと止まってくれます。

【カーボンシャフトにした場合のデメリット】
カーボンが「軽すぎる」「柔らかすぎる」というのはもう過去の話です。
もしカーボンのデメリットをあげるとしたら、それは開発コストの高さで、スチールの5倍ほどかかります。

シャフトの理想というのは、硬くて軽いもの、ともとれます。
スチールのようなしなりを実現した軽いカーボンもありますが、とても高いのです。
今後安くなるのを期待したいですね。

まとめ

アイアンのカーボンシャフトにはメリットがたくさんあります。
従来の、軽すぎてシニアや女性専用というイメージはもうありません。

昔からスチールを使用しているゴルファーでも、一度ものにしてしまえば、カーボンシャフトは大きな助けになりそうです。
ラインナップもたくさんあるので、是非試してみてください!

関連記事一覧