プロスポーツで耳にする「グランドスラム」ゴルフの場合は?

海外男子

プロテニスでよく言われる「グランドスラム」は、全英や全米など4大メジャー大会を制覇することですね。
プロゴルフでも同じようにグランドスラムという言葉が使われます!
男子は4大メジャー大会、女子とシニアは5大メジャー大会を制覇することです。

グランドスラムが使われる分野は色々ありますが、共通しているのは「主立ったものの完全なる制覇」のような意味を持っていることです。
わかりやすくご紹介していきます!

グランドスラムって

テニスにおけるグランドスラム達成とは、1シーズンで全豪、全仏、全英、全米オープンを制覇することを言います。
フィギュアスケートの世界では「スーパースラム」と言って、羽生結弦選手が生涯で6大大会制覇を達成したことで耳にしたのではないでしょうか。
主要の大会を制覇したという意味では同じですね、

【語源はコントラクトブリッジ】
スポーツなどでよく聞くグランドスラムですが、その語源はトランプゲームの「コントラクトブリッジ」からきています。

コンタラクトブリッジは4名で行い、向かい合った者同士はペアになります。
52枚のカードをひとり13枚ずつ配り、ビッド(競り)したりパスしたりしながらトリック(1巡)させ、13トリックで1勝負になります。

スラムボーナスというルールがあって、コントラクト(宣言)7でビッドし、13トリックすべて取って完全勝利を果たすことを「グランドスラム」と言ったことがはじまりです。

【ゴルフにおけるグランドスラム】
グランドスラムは1シーズンで制覇することで達成ということですが、それはとても難しいことで、生涯において制覇する「キャリアグランドスラム」という言葉もあります。
そしてゴルフでは対象の大会は男女シニアで違ってきます。
男子の大会は次のようになります。

・ マスターズトーナメント
・ 全米オープン
・ 全英オープン
・ 全米プロゴルフ選手権

ゴルフをやる方ならどの大会も耳にしたことがありますよね!
そして女子を見てみます。

・ 全米プロゴルフ選手権
・ 全英女子オープン
・ 全米女子オープン
・ ANAインスピレーション
・ エビアン選手権

なぜ5大会なのか不思議に思えますが、ここまでは紆余曲折があったようですね。
そして、50歳から資格のあるシニアプロも5大会ということです。

グランドスラム達成者はいるのか

ゴルフの世界の初めての「グランドスラム達成」は1930年でした。

【グランドスラム達成者】
ボビー・ジョーンズがメジャー大会を1年のうちに制覇したのがそのはじまりで、しかもスポーツ界においてグランドスラムという言葉が始めて使われたのがこの時です。

彼が制覇したのは全米、全英オープンと全英、全米アマチュアという当時の4大メジャー大会でした。
現在の4大メジャー大会では達成者はいないということなので、成し遂げることがいかに難しいのかわかりますね!

ちなみに、タイガー・ウッズが2000年の全米オープンから2001年のマスターズまでメジャー大会4連覇を達成した時、これを「グランドスラム」とするかどうかで論争がありました。
前人未踏の偉業にもかかわらず、2年にまたがる記録ということで認定はされず、「タイガースラム」と呼ばれることになりました。

【キャリアグランドスラム達成者】
一方で、生涯かけて達成する「キャリアグランドスラム」の達成者はいます。
男子ではタイガー・ウッズやジャック・ニクラスら6名と、女子では、アニカ・ソレンスタムやカリー・ウェブを含む6名です。

そして全てのメジャー大会で2勝する「ダブル・グランドスラム」をタイガー・ウッズが、さらには、3勝する「トリプル・グランドスラム」をジャック・ニクラスとタイガー・ウッズが達成しています。

まとめ

プロゴルフの世界で、どんなに強くてもグランドスラムを達成するのは難しいです。
その一方でタイガー・ウッズがどれだけ凄いのかを実感できるのではないでしょうか。

ゴルフはプレーするのも楽しいですが、プロゴルフの世界を覗いてみるのも楽しいものです。
いつしかグランドスラムを達成する選手を目の当たりにしたいところですね。

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